ロシア大使

　新しく駐日ロシア大使に、北方領土問題の解決についてインタビューをしたら、大使は、お互いの国が相手の要求を考慮し、相互が受け入れ可能な提案をしていかないと話がまとまらない、と話していた。
　例えば、日本がいきなり「シベリアは日本のものだ」と言い出したとする。そうすれば、話し合いでシベリアの半分はもらえるようになるのだろうか。何らかの言い訳が少しでも必要であるならば、日本がこれまでされてきたように、適当に言いかがりをつけたりや歴史をごまかしたりして難癖をつけたり、あるいは力ずくで既成事実を少し作ってしまったりすれば、その道は開けるのだろうか。
　一方的に不当な要求をしてきた場合、「お互いの国が受け入れ可能な提案を…」いう話は認められない。相手国は反対するだろうが、国際司法裁判所などで判断を仰ぐことを相手国側にも認めさせるという１点に、日本は努力をしていくことがいいように思う（国連で国際紛争の解決のあり方を訴えたり、様々な会議で紛争を正しく判断してもらうために裁判を受けるよう他国も巻き込んで相手国に圧力をかけたりなど）。