柳沢大臣の「女性は産む機械」という発言問題で、マスコミが騒ぎ疲れてきたのを見計らって、今まで黙っていた議員たちが口を開き始めた。何を言っているか見てみたい。
 まず、高村氏は「(柳沢氏は)少子化の原因が産み育てにくい環境にあると指摘した。何ら問題ない」と言っていた。高村氏は間違っている。百歩譲ってその通りだとしても、どのような表現を使ってもいいということにはならない。指摘が正しければ、差別用語を100個並べて説明しても、問題ないというのか。小さな派閥かもしれないが、会長を辞めたほうがよい。
 次に、町村氏は「もう済んだ話だ。(柳沢氏への批判は)安倍晋三首相のイメージをひたすら落としたいという目的以外の何ものでもない」と言っている。怒りを感じた多くの女性国民は、安倍氏のイメージなんかどうでもいいことであろう。勝手に決めつけて、町村氏はうそつきか政治家に向いていないかのどちらかである。この人も小さいながら派閥の会長である。この会長を尊敬し信じて従っている議員の思考も想像できる。
 政治家は、「ええ~」と思うことを堂々と言う。恥がないのか、真剣なのか、よくわからない。
 山崎氏は、この問題は峠を越えたといっていた。国民は怒っていても、政治家に直接言ったりすることもできない。全てはマスコミ(新聞社も含む)次第である。マスコミはもう取り上げるのを徐々に減らしていくのだろうか。日銀総裁の問題でも、松岡議員の問題でも、マスコミはある程度騒いだらもう一切扱わなくなるので、政治家たちも時が過ぎるのをじっと待っているのである。マスコミの騒ぎが終われば、何をしても無罪になる。だから、マスコミは国民からのみではなく、政治家からも軽く見られているのである。