アメリカは日本を助けてくれる？

　６カ国協議に少しだけ光が見えてきているようだ。簡単に言えば、エネルギー支援と引き換えに、北朝鮮は核開発の凍結（核の廃棄？）を行うかもしれないというものだ。その後、日本は拉致問題についてアメリカに聞いたところ、「拉致の問題は北朝鮮と２国間でやってほしい」と言われたそうだ。
　アメリカの言うことは納得できる。北朝鮮が核を持つことのほうが世界にとってはるかに危険な問題でる。中でも最初に北朝鮮に核爆弾を落とされるとしたら、それは日本の可能性が高い。なによりもまず北朝鮮に核を放棄させなければならない。
　アメリカの対応はこれでよい。しかし、日本が本当に困っていることや、日本が譲れないような強い願いなどに対しては、アメリカは協力してくれるものだと、日本の多くの国民が思っていたのではないだろうか。拉致についても、私自身、アメリカが日本を見捨てることはないと思っていた。しかし、６カ国協議では扱わないから２国間でやってくれと言われた。今まで、アメリカが日本を見捨てる言葉を言うイメージが、私にはもてなかった。しかし、このように言うのだなあと、今回わかった。日本が他国から武力で攻められた時も、何らかの理由で守ってくれず、「自分たちでがんばってほしい」と一言いわれるイメージももてるようになった。
　もし小泉さんの時だったら、アメリカの大統領と非常に仲がよかったので、大統領は、小泉さんに対して、今回のようなことは言えなかったであろう。小泉さんのすごさが光る。安倍さんは、国民の半数以上から信任されておらず、指導力も信頼もないので、大統領も安倍さんや今の日本を軽く見るのは当然であろう。あの安倍さんのために一肌脱ごうなんて、大統領でなくても日本の国民ですら思わない。
　国家間のことだから当たり前であろうが、やはり、日本を心から守って助けてあげたいなんて思う国は、世界中にないのだろう。日本は自分で食料やエネルギー、武力を確保していくことが必要なのかもしれない。