前の記事を書いていて、ふと思ったことがある。
 大臣は、自分の発言について謝罪している。謝罪しているということは、自分の発言や考え方が悪かったという立場なので、今後それに見合った償いを行う必要があろう。
 しかし大臣の発言内容は、本当に間違いなのだろうか。実は、この発言が出る数週間前に、私は「なぜ人間は生まれてくるのだろうか」、「生きる意味はなんだろうか」と少し考えたことがあった。それぞれの立場から(宗教の立場や自分の経験による会社社長の立場など様々)、立派な言い方はこれまでたくさんなされてきた。しかし、それは後付けの理由である。人間だけが他の全ての生物と異なるはずも無く、他の生物と同様に人間も子孫を残すために生まれ生きている。人間は賢くなってしまったから、その合間にいろんなことをしているだけである。
 もちろん、私も大臣の言葉を聞いた時は、世間の人と同様に、女性の人間としての尊厳を軽んじるもので、よくない発言だと思ったが、本質を考えると、「機械」というのはそんな馬鹿なことは無いから比喩であり、発言内容は真であろう。もちろん男性は、「子どもを作るために必要な機械」といったようなことになる。
 発言場所や身分によっても、この本質を変えることはできない。しかしこの大臣はあやまる発言を行ったので、本質の立場に立った発言ではなかったことがはっきりしている。それならば、世間が納得するような反省をしなければならないだろう。