安倍さんの施政方針演説が行われた。話を聞いていて、そうだなあと思わなかった。施政方針演説では、うそでもはったりでも、いいことを言うものだ。しかし、できるならすばらしいことだ!という思いにもならなかった。
 「美しい国、日本」という言葉が、安倍さんの独りよがりとなっているように思う。誰も、「すばらしい!」とは思っていないように思う。あまりにも大きすぎるし、「美しい」内容も100人いたら100人異なる。この言葉の次に来るのが憲法改正と教育改革、教員免許更新制度となっていき、つながりもよくわからない。自分のやりたいことを、「美しい国」という言葉によってごまかしながらやってやれという感じが伝わってくる。
 美しいとか愛とか、そういうことではなく、大きくて具体的なことを数点挙げ、それにつながる細かいことを具体的に数値を上げて達成してもらえればよい。できないから(他のことをしたいから)、このような漠然とした都合のよい言葉を使うのだと思う。