給食で茶碗に残ったご飯を団子にして天井に投げていた男児のお尻を、翌朝、注意の意味でたたいた校長が、体罰ということで処分された。転んだせいか、少しすりむいたらしいが少しのため子どもは授業を受け帰った。しかし、例のごとく親が病院に連れて行って騒いだらしい。このような親が子どもを育てるから、天井にご飯を投げたりできるような子どもになるのである。
 親が家で教育しないから、校長が怒って子どもを育ててくれたのである。このような場合のお尻ペンペンも体罰なら、体罰の中身、いや教育のあり方について、文科省は考え直すべきではないだろうか。
 最近は、自分の都合や立場だけを一生懸命にいう親が多い。子どもの頃、個性を大事にされ、良さを積極的にほめられ(悪いところはあまり言われず)、自分勝手な自己主張を「自己表現」や「自己実現」として認められて育ってきた親たちである。学校でよく言われる個性尊重、良さだけを通知表に書く、表現力(自己主張の力)の育成といった言葉が、私は大嫌いである(本当の意味なら大賛成だが!)。これらの言葉による教育が、このような親たちを作り出すのである。今の親に子育ては任せられないので、教員や近所の頑固じじいたちが、悪さをした子どもらを自分の子どものように厳しくしかって、学校や地域など全体で子どもを健全に育てていくことが必要だ。