森前首相

　森喜朗氏は、ご意見番気取りで高い位置から物を言うのが好きであるが、私には、自分の感覚や思いを満足させるために、莫大な費用をかけて２千円札を作ったり、かなりのお金をかけて沖縄サミットをやって各国から金をかけて開催するのはもうやめようと恥ずかしい指摘を受けたりした人という印象しかない。俗っぽくて、考えがずれていて、判断を任せられない首相だった。
　他の政治家の批判を細かく言う前に、世間から自分がどう思われているのか、また自分はどのくらい国民のことを考えて適切に判断・行動できる能力があるかを知ったほうがよい。森氏は、自分が首相を辞めたのはマスコミによる世論操作のせいだといまだによく言うが、そうではない。マスコミも国民も、森氏よりはるかにしっかりしていたのである。