サッカーの国際試合やプロの試合を見ていると、相手チームの選手の足が自分の足に当たってもいないのに、蹴られたふりをしてものすごく痛そうにしながら大げさに転ぶ姿をよく見る(スロー再生でやるので間違いない)。他の競技でも多少はごまかそうとする場面はあるが、サッカーのような露骨さはない。
 今、高校生のサッカーの試合が行われている。その試合で、なんと高校生も、相手の足が当たっていないのに転んで、しばらく起き上がらないで痛がっていた。スローが流れ、相手の足が当たっていないことがばれ、うそをついている様子が全国に流れた。教育の一環としてなされている高校生の全国大会においてさえ、サッカーではこのようなことが普通に見られる。サッカーをやっている高校生が、高校野球のようにスポーツマンシップにのっとって試合をやっていないのは、サッカーという競技がそういうものだから(国の代表やプロが手本を示しているから)であろう。
 積極的に審判をだましていこういう精神に基づくサッカーは、確かに運動競技ではあるが、正々堂々とやるスポーツ競技とは言えない。(サッカーが好きな人は頭にきて、他の競技でもずるをやっていることを一生懸命主張されるだろうが、極端に言えば1と100とでは違うので、同等では全くないのである。程度の視点も常にもっていてほしい。)