歯科医の息子が妹を殺害し、ばらばらに切断した事件がおきた。妹から「勉強もしないから夢がないね」と言われたそうだ。予備校によると、殺した本人は予備校で自分なりにまじめに勉強していたとのことである。2浪か3浪めだったらしい。
 この息子のやったことは大変なことだ。身内を殺し、ばらばらにしている。しかし、とてもかわいそうだとも思うのである。殺人と同等の重い罪の言葉というのもあるのではないだろうか。夢がないなどと、人間を全否定されたようなことを言われ、どんなに頭にきたのかはかり知れない。かわいそうでならない。
 また両親は歯科医とのことだが、息子にはプレッシャーなどを与えずに好きな道を歩ませてやってほしかった。親の教育方針によっては、この息子は今頃幸せな道を歩み始めていたかもしれない。親の犠牲になったのではないかと思う。
 周囲のみんなで、この息子に妹を殺させたとの見方もできる。この息子は、近所の人たちにも明るく挨拶ができる子どもだったらしい。新しい幸せな人生を早く歩ませてやりたい。
 一生心に傷を負わす言葉や自殺をさせられる言葉もあろう。1度頭や顔などをたたいただけで逮捕されるのに、どんな言葉にも刑法上の罪がない(侮辱罪のような軽微な罪ではなく)というのは合理的でないように思う。