中田の自分探しの旅

　中田英寿が各地を回っていたのは、自分探しの旅だったらしい。自分探しは中・高でやり、高校を卒業したら働くか、大学で希望の学問を深めるかしていくものだと思っていた。
　２９歳まで第一線でサッカーをやってきたのだから、それを生かした仕事を探すのでは嫌だったのだろうか。２９歳になってからの自分探しは、やはり未熟さをぬぐいきれない。それでいて、口が達者だ。自己を反省したり謙虚な気持ちを持ったり他人の気持ちを考えたりできない反抗期の子供に見える。見ていてつらい。それを応援する人たちも、反抗心旺盛な癖のある人達が多い。
　中田は中途半端な芸能人のようなことをしていないで、サッカーのすばらしい技術を生かして、どこかのチームのコーチや、少年サッカーの指導者などになればいいと思う。