笑点を見ていたら、笑いの90パーセント以上が、他の落語家を冷やかしたりからかったりする笑いだった。落語家ではない、今流行の吉本などの芸人の笑いは、冷やかしや悪口(もちろん冗談であるが)がもっとひどく、頭をたたいたりするのも平気でやる。そしてみんなが笑う。よく考えてみると、日本の「笑い」と言うのは、もし学校で行われたら「いじめ」となるものばかりである(言われた当人が不快でなければ、いじめとはならないらしいが)。
 テレビで毎日、たとえ冗談であろうと、他人を冷やかしからかい、嘲笑してみんなが楽しそうに大笑いをしている番組を流していると、子ども達もそうなるのは当然である。
 これらに、学校での道徳教育や生徒指導がどこまで対抗できるか、勝負である。しかし、教員は最大限に努力はするが、結論は誰の目にも明らかであろう。学校に対して、過大な妄想、必要以上の無茶な要求は、マイナスにしかならないのでやめてほしい。