夜回り先生なる人が、よく「リストカット」という言葉を発する。私はその言葉が大嫌いである。その言葉の響きに興味やあこがれをもったり、常習化している人に安心感を与えたりする恐れを感じるからだ。日本語で「手首切り」「手首を切る」などでは嫌なのだろうか。
 自分の考えだけで突然講演をキャンセルしたりするのは、社会人としてどうなのだろうか。自分の病気を公にする目的はなんなのだろうか。あの夜回り先生という人は、どうも信じ切れないところがある。