いじめる子ども

　いじめによる自殺者が目立つ。マスコミで毎日大々的に取り上げることが、現在いじめられている者にいじめから逃れる方法を教えることになっていなければよい。
　１つの学級を見ても、教師は同じなのに、他人をいじめることができる子どもと、いじめをできない子どもがいる。１つの学級に両者がいるということは、そのように育てたのは家庭に大きなものがある。地域ともあまり思われないし、過去の複数の担任によるものとも思えない。いじめることができるような素養やいじめができる性格を作ったのは、家庭であろう（教師が引き金になったとしても、いじめができない子どもはどうしてもできないものである。あなたもできないように）。
　子どもを長期間からかった教師も悪いと思うが、いじめの原因がすべて教師であるように、いじめられた子どもたちの親が騒いでいる。それは、部分的には正しいが、部分的にはまとはずれである。根本的な解決にはならない。私は、からかい・冷やかし・嘲笑がユーモアだと誤解している教師が大嫌いであるが、いじめができるように育てた加害者の親たちにも怒りを覚える。
「子ども教育は、親教育」という言葉がある。親しだいで子どもは変わることが多い。自分のまずい所を教師のせいにして教師の悪口を言っているひねくれた子どもでさえ、親の態度しだいですぐなおり、あっという間に子どもは明るくなってどんどん成長していくこともよくある。「親の学校」があればよい（もちろん義務教育で。来る親は来なくてもいいような親で、来ないような親が親教育が必要だから）。