夜行の高速バスや旅館の休憩室などで大きないびきをかいている中年の男性がいる。うるさくて寝ることができない。他人に迷惑をかけてはいけないという大原則はどこにいったのだろう。もし夜行バスの中で、いびきと同じ音量で、ドンドン太鼓をたたき続けもいいのだろうか。意図的であろうと意図的でなかろうと、周りの人は関係ない。ただ長時間大きな音を出し続けられて非常に迷惑なのである。寝られないのである。
 いびきをかく人は、知らん顔をして寝ているのではなく、自分がいびきをかくと自覚しているのなら、他人といっしょに寝てはいけない(深夜バスなどに乗ってはいけない。新幹線とか他の手段を利用したほうがよい)。それが、社会の中で生きるということである。そんなことは小さなことだし、仕方がないことだというならば、深夜に何時間もあなたの横で誰かに太鼓やブザーを鳴らしてもらえば、眠くても寝られない人の気持ちがわかるであろう。