レディファーストというのがある。私には、男女差別の意識の強い男性が、それを隠しながら自分は立派で紳士的なんだと自己満足にひたっているようにしか見えない。「女性を優先させるのではなく、平等では嫌なのですか?」と聞いてみたくなる。
 付き合っている彼が、喫茶店などでいつも割りかんにするので、さめてしまって別れたという女性の話をラジオで聞いた。確かにほとんどの女性は、男性が支払うことがあたりまえと思っている。そのような女性達に言いたい。「男性達に命令権や決定権を与え、時には暴力や暴言を受け、一生低い立場で生きていくことを望んだのはあなたでしたからね!」
 男性も女性も根本から意識改革をしなくては本当の男女平等の社会にはならないと思うが、伝統や歴史を重んじる日本人には無理であろう。武士の時代から終戦あたりまでの強い男尊女卑の精神を、「大黒柱」とか「俺が守ってやる」「頼れる男性がいい」「一生ついていくわ」などといった言葉を使いながら、これからも日本人はずっと大切に守り続けていくことだろう。