韓国人と中国人は、よく言えば活気があり、悪く言えばとがっていて攻撃的に見える。一般的に、「恨み」というものを持っている人も、そういう傾向にある。おそらく、韓国と中国の人たちは、日本に対する恨みを支えとして、力強く生きているのだろう。スケートの真央ちゃんが韓国の選手に負けた時や、野球で韓国が日本に勝った時の韓国市民へのインタビューを見ていて、そのようなことを感じた。
 日本の人たち(中年以下)は、戦争当時の日本軍(強制的に召集された一般市民は別にして)の人たちのことが、野蛮で大嫌いであろう。それにもかかわらず、中国や韓国の人たちの日本軍への怒りが、今の我々に向かってきている。今の日本人を嫌い憎み(国の政策によって、異常にそう思わされているのであるが)、攻撃している。その様子をテレビで見ている日本の人たちは、韓国や中国の人たちを一方的に好きになるわけはないであろう。
 中国では、記念館や教科書などで、日本人に対して恨みを持つような教育をしている。中国の一般の人たちは、それを嫌に感じないだろうか。今の日本人は、道徳的で思いやりがあって、とにかくみんなと仲良く平和にやっていきたいという気持ちを持っている。その甘さは、世界の中で負けないようにやっていくには邪魔なのかもしれない。詭弁を使い、論理的、通念的に変に思われていもいいから、自分の主張をどこまでも通し、相手と仲が悪くなってもいいから実際に行動に移していくという態度が必要なのかもしれない。話し合いは、何の解決にもつながらず、力ずくで先に行動に移したほうが勝ちのように、最近のアジア情勢を見ながら思うのである。