子どもの能力

　よく、「子どもの能力に驚かされる。」とか、「子どもはすごい。」という言葉を聴く。子どもなのに、素早く計算したり、たくさんのことを覚えたり、大人のような立派なことをしたりするからであろう。親は、それを「うちの子はすごい。」といったりする。
　しかし、教員の皆さんはお分かりのように、小学２年生くらいで、大人より素早く計算ができるようになるし、たくさんのことを早く覚えられる（個人差はあるが、普通に練習したりまじめに覚えた場合、多くの子どもがということ）。学校で、日常道徳的なことも指導しているので、何も知らない子ども達はそれを覚え、指導のままの言動をするので、大人達より立派なことを言ったりする。
　大人は、子どもが小さいから能力もまだ劣っているだろうと思いがちだが、知識が少ないだけで、単純作業の能力は、老化が始まっている大人たちより優れているので、驚くことではない。