一人が理由をつけて意見を言う。それに対して、もう一人が理由をつけて反対の意見を言う。泥棒にも、人のものを盗んだ理由はあるわけで、理由があれば正しい、あるいはより適切だと言うわけではない。それぞれが理由をつけて言い合っても、きりがない。大切なのは、どちらの理由がより適切かということが大切である。だから、一人が意見を言ったら、もう一方は理由をつけて自分の意見をすぐに言うのではなく、相手が言った意見と自分が持っている意見を比較した結果を、話すのがいいと思う。その結果は、そうだねとなるかもしれないし、こういう理由でこのような考えのほうがいいんじゃないかなと言ってはじめて自分の意見を言うことになるかもしれない。このように、比較の結果についての話し合いに重点をおくのがよい。それによって、延々と自分の意見をお互いに言い合うだけの議論は減ると思われる。
比較をした上で、結論が分かれてまとまらない場合、それは基準や価値観、経験の違いによるものなので、結論が出なくてもいいから早めに打ち切ったほうがよい。
比較をした上で、結論が分かれてまとまらない場合、それは基準や価値観、経験の違いによるものなので、結論が出なくてもいいから早めに打ち切ったほうがよい。