杉村太蔵氏

テレビのコメンテーター達から、「防衛や予算のことなど勉強してからこい。お金をもらいながら勉強するな。」などと散々言われている。父親の後を継いだ小渕優子氏が当選した時、なぜ同じことを言って攻撃をしなかったのだろうか。テレビのコメンテーター達は、強い者（権力があったり、反論をしてきたり、怒ってきたりする人など）に対しては弱く、弱い者に対しては自分を誇示するように（売り込むように）徹底的に攻撃をする。見ていて恥ずかしくなる。
　杉村氏が、「BMWが買える。」「給料が２５００万円ですよ。」「料亭に行ける。」などと言ったと責められているが、それが事実であり、庶民の感覚である。杉村氏に改めてもらっては困るのであって、これからもどんどん指摘してもらい、そのような高額な給料や料亭通いをはじめ、様々な特権や贅沢のほうを改善していかなければならない。これらを改善することができるのは杉村氏であり、他の議員達は、「あまり言うな。言うとこれからできなくなるぞ。」という感覚なのである。
　私は、コメンテーターや世間の見方とはちょっと違う。誰でも長所短所（得意不得意）がある。佐藤ゆかり氏に教育行政やこれまでの教育の流れなどはわからないであろう。それについて誰も責めたりはしない。しかし、それでよいのだと思う。得意なことを生かして、国のため、国民生活の向上のために努力をしていけばよい。では、杉村氏の長所とはなんだろうか。それは、一夜漬けの勉強では身につけることができない、人をひきつける魅力や誠実さ、他の議員以上に国をよくしたいと心から願う気持ちなどを持っているということではないだろうか。杉村氏は、これから憲法や外交、行財政のことを学んでいけるが、反対に他の議員は、杉村氏のような魅力をこれから身につけていくことはおそらくできない。
　杉村氏は、これまでのような国会議員の色にそまらないようにしながらこのまま勉強をしていけば、将来、庶民の感覚で党内部のことや国のことに関して改革をしていける魅力のある議員になる感じを受けた。
　
　ここまで強権的に執行部が人格改造のようなことをするなら、これまでのように新人議員も派閥に入り、そこで徐々にいろいろなことを教わったほうがよかった。武部幹事長は、農水大臣の頃から、口が災いして非難をされ続けてきた経緯がある。あの人の発言にはハラハラさせられっぱなしであった。その人がいじめても文句を言わないような若い新人をつかまえて、自分の未熟さを隠すために虚勢を張って徹底した指導に当たっているようにしか見えない。貴重な人材をこれ以上永田町色にそめないでほしい。小泉氏には、早く個人的な若手教育はやめるよう、指示を出してもらいたい。