今日、台湾は台風のお陰で学校も会社もお休みです。こちらの台風は強烈なので要注意。一度、台風中に一泊で出かけて帰宅したら、家中が湖になっていて驚きました。バルコニーの排水溝が落ち葉で詰まり、そこに溜まった水が緩いサッシを通り(日本はサッシとトイレとストッキングの超先進国!サッシがこんなにきっちりしてるの、日本だけです!)室内に流れ込んだんです。
家具がほぼ全滅…。
さて、一昨日、左上4番の「トリアージ黒タグ宣告の悲しき第一小臼歯」の根管治療をしてきました。
この子は、初回に総合病院で3DのCTを撮り、治療を2回して「9割9分もう息がないと思います」と抜歯宣告されてます。
今回は、総合病院の指示で審美歯科に移動させられ、再度3DのCTを撮った後、2回目の治療です。
3DのCT、撮るたび不思議な感覚に襲われます。機械が顔の周りをクルクル回りながら撮影するのですが、移動するたびウォーンみたいな音をたてるんです。目をつぶって音に集中すると、ふかーい海の中、シロナガスクジラの鳴き声を聞いているような気持ちになります。嫌いじゃありません。
たぶん私だけ?
感性ズレてるから
私が通う審美歯科では、患者は治療中、フェイスカバーをします。お互いの視線を避けるための配慮だと思うのですが、
コレ、不安になります
私は自分がこれから何をされるか、確認したい派なんです。採血とかも針が刺さる瞬間から目が離せません。我が身に近づく敵から目を離したくないっていうか。
「来るぞ、来るぞ」な感じ
怖くないですか?
見なかったら、来た時ビクッとなっちゃう。でも、ドクター達がやりづらいでしょうから、おとなしくフェイスカバーつけて、隙間からマイクロスコープのモニターを覗き見してます。
仮歯を外し、ラバーダムを装着し、マイクロスコープで確認しながら、先端が長いドリルで慎重に歯根を掘り下げます。この長いドリル、独特の高音がします。黒板を爪で引っ掻くような。
キキキ、キュリキュリ
バリ苦手…。
その後はファイルで菌をゴシゴシこすり取る作業。徐々に細いファイルに取り替えつつ、ひたすらゴシゴシ。たまに歯根の深さを図る機器のピピッ音が聞こえます。
で、結果、この日も歯を抜くか残せるか、ファイナルアンサーはもらえず。なぜこんなにしつこく根管治療をチマチマ続けているか、理由があります。
本当なら私も、こんな歯、抜いてしまいたいんです。
神経が1ミリもない
ミイラ化した枯れ歯
今こんなに苦労して残しても、どうせ長くはもちません。でも、私は半年後に日本に帰国する予定です。通常、抜いたらブリッジかインプラントになるのですが、私の場合、隣の歯がすでに6本のロングブリッジなので、つまり
インプラント一択
アメリカでかかりつけだったドクターに相談したところ、インプラントは全ての工程を同じ国でやった方がいいとアドバイスされました。国によって使うマテリアル、それぞれの相性、アプローチが異なるらしい。
私は顎の骨が薄いので、骨造成に半年から一年、インプラントが骨と結合するまで半年、それを待ってセラミックの装着になるので、時間が全然足りないんです。
でも、もし、抜歯して放置したら、その部分は歯なしの穴あき?それとも歯なしでも仮歯は可能?しかも半年も?
女医さんも「…。」
歯科助手さんも「…。」
私も「…。」
通訳のリナちゃんも「…。」
インプラントできないから抜歯も出来ない。あーどしたらいい⁈ で、時間稼ぎにとりあえず
ミイラな枯れ歯を死守
で頑張っているんです。今の状態なら枯れ歯でもなんとか仮歯がつけられる。でも、その間にも根っこで細菌が増殖し、他の歯もやられちゃうリスクは低くありません。
治療の後、重い口を開く女医さん
「来週、また歯根を掃除してから考えよっ!」
黙ってうなづく他3人。
空気どよーん
これだけ歯医者泣かせの患者、そういませんよ。
8月に治療完了してからもオン・オフで痛む、トリアージ赤タグだった右上3番についても相談しました。3DのCTでも問題がなく、恐らく充填材の圧で痛く感じるのだろうと。
想定内の「様子見 」
もー、色々、アタマが頭痛。
人間やめたくなる。
でも、愛するワンコとニャンコのため
お母さん頑張るよ!