自身の不倫が露見した事を知った途端に苦し紛れに離婚調停を申し立てて来た元妻。
所詮でっち上げのDV・モラハラ主張で争われたところで結果は見えている…この時点では僕もそうタカをくくっていた。
しかし、ここからが長い戦いだった…
二度目の調停期日、元妻側の弁護士は離婚調停に並行する形で婚姻費用請求調停をも申し立てて来たのだ。
婚姻費用請求が認められてしまうと、離婚が成立するまでの期間、毎月一定額の婚姻費用を支払う義務が生じてしまう。
つまり元妻側は「婚姻費用を支払いたくなければ慰謝料請求なんか取り下げて、さっさと無条件での離婚に応じたほうが身のためだよ」という最強のカードを切って来たという訳だ…
さらには、奇しくも時期はコロナ禍真っ只中。家庭裁判所も縮小稼動中との関係で、通常は月一度のペースで設けられる調停期日も三ヶ月に一度しか設けられず…
僕が争う姿勢を貫けば貫くほど調停成立までの期間はどんどん長引き、婚姻費用という観点からもどんどん不利な状況に追い込まれるという構図…
悔しい話だが、元妻側弁護士は当然その点も折り込み済みだったのだろう。
婚姻費用請求調停にさえ持ち込めさえすれば、調停申立理由はでっち上げのDV・モラハラでも何でも良かったのだ…
結果は見えている…そうタカをくくっていた僕は、一転窮地に追い込まれたのだった。
しかし、一度はそういう形で窮地に追い込まれたものの、詳しい経緯はここでは割愛するが、僕側の弁護士の優秀な働きもあって最終的には、
「元妻から僕へ慰謝料を支払った上での離婚。」
「調停期間中の婚姻費用の支払いはなし。」
という、僕にとっては最良の形で調停成立となった。
元妻はといえば、自ら調停を申し立てておきながら初回期日以外は全て弁護士に丸投げして雲隠れ…
当然ながら調停成立した日も出廷していなかったという事もあり、離婚自体は片方不出廷の為調停合意による任意離婚とはならず、裁判所決定による審判離婚という形での成立となった。
この時点で、元妻からの離婚調停申し立てから丸一年、元妻が家を出て別居状態となってから実に一年半近くが経過していた。