どうもしょーごですイヒ

先日、『水曜日のダウンタウン』という番組で、芸人の『やす子』という方がドッキリにかけられていました。

知らない方もおられるかもしれませんが、その方は元陸上自衛官の女性で、自衛官をネタにした芸風なんですよ。

そのドッキリの内容というのが、同じく元自衛官の先輩芸人である『テキサス』という方に、「自分と芸風が被っているので、自衛官ネタを辞めてくれないか」と言われたらどんな反応をするのかというもの。

結論を言えば、彼女はこの理不尽な要求に対し、「上官の命令は絶対なので」と、自らのキャラを封印することを決意しました。

なんだろう、自衛隊の世界が色々と誤解されそうだなーと思いました笑

世間的には、自衛隊とは上下関係が厳しい世界で、彼女が言うように『上官には逆らえない』ような印象が強いかもしれません。

『自衛隊法』という法律にも、『上官の命令に服従する義務』なんてものがあるくらいだし。

しかし、決してそんなことはないんですようーん

まず上官という立場の人達は、『自身の権限外のことについて命令を下すことはできない』んです。

先程の自衛隊法にも、『職務の遂行に当たっては』という風に書いてあるんですね。

なので、必ずしも絶対という訳ではないんですよ。

僕なんか訳分かんないこと言われたら言い返しますからねねー

それともう一つ、『意見具申』という言葉をご存知でしょうか?

自分より上の立場の人間に意見を述べることを意味するんですが、我々自衛官は、真に正しいと思っていることに関して、意見具申する責任を負っているんですよ。

上官の命令が間違っていると自身が感じた場合、意見具申をしなければならないんです。

つまりこれも、『上官の命令は絶対ではない』ことを意味しています。

やす子さんは恐らく根が真面目で、現役時代もそういった精神で先輩と接していたのではないかと思うんですが、これがドッキリではなく、自衛隊の組織内で起こったものと考えると、結果として『やらなくて良いことをやっていて、やるべきことをやっていない』ことになるんです。

先輩の『権限外の命令』を受け入れ自分のキャラを封印し、『意見具申』をしなかった訳ですから。

僕が昨日ブログで書いた『組織の型にはまって社会を勘違いしている頭の悪い人』というのがこの手のタイプなんですよ。

この時はやす子さんを指して書いた訳ではありません。

今日、たまたま録画していたものを観たので、タイムリーで驚きました笑

要は自分の勝手なイメージや世界観に囚われすぎてしまい、物事の本質や現実が疎かになっているんですよね。

世間がイメージする自衛官像とはイコールになっているかもしれませんが、仕事はしてないのと同じってことです。

それなら、世間のイメージとは掛け離れているけどやることはやってますよって方が組織としては必要とされるんですよ。

とまぁ色々と書きましたが、別に彼女のことが嫌いという訳ではありません。

特に好きでもないですが笑

タイムリーだったので、単純に思ったことを書いてみました。

ただ、僕みたいな性格の悪い人間よりも、彼女のようなキャラの方が世間的に愛されるんじゃないでしょうか笑

それではまたイヒ