某飲み会にて。
私は建築が好きだが、その場であった人に「おすすめの建築は何かありますか?」と聞かれて答えはあるのにも関わらず答えに詰まった。
隣にいた夫に「この前行った~~とか挙げれば良いじゃん」と催促されたが
自分の好きなものを語るのになぜ抵抗があったのか考えてみる。
まず第一にその相手は建築に全く興味のない人間であり、私の好きな建物は建築関係者が知るくらいのニッチなものだったので
「この人にそれを言っても仕方ないだろうし、へ~で終わるのが目に見えている」と思った。
でもさらに考えると、私はその初対面の特に心も開いていない人間、そしてその場の時間の穴埋めのためだけに、
自分の好きな(大切な)ものを差し出すことにも抵抗があったのかもしれない。
自分の好きなものを渋々語らせられて、相手も興味がありそうに返事してくれるとはいえ特に興味がないだろうと分かってしまう、せっかく好きなものを差し出したのになんだか損した気持ちになる。
好きなことを一方的に話し続けられるオタクは最強だと思う。
私はそういうオタクの話を聞くのが好きだ。
ニッチな分野に対してなぜそこまで好きなのか、どんなものがそれほどその人を惹きつけるのか?自分にはない世界を知りたいと思う。
そのオタクは相手の反応など気にせず、自分の好きなことを永遠話し続ける。
私に必要なのはその能力だなと思う。
まず話せばこうやって日記に書かずとも自分の思考を整理できる。
そして相手の話が面白くないなら、その場を楽しむためには自分が好きな話をするしかない。
もちろん聞く側はあまり面白くないだろうが、他の人の話が面白くないから仕方ない。
(話題がなくて他人の愚痴とかしょうもない噂話をするくらいだったらオタクが延々語る飲み会の方が良い)
もしかしたら自分の好きなものを永遠と語っていたら、10人に1人くらいは本当に興味を持ってくれるかもしれないし。
実際、建築が好きですと公言していると、建築関係の人を紹介してもらえたり、イベントを教えてもらえたりと良いことも多々ある。
私は「大切なものをただの雑談のネタに消費したくない」という変なプライドを捨てて
自分のメリットになるようにオタクのように話し続けようと思う。