好きなものがなかったから
プレゼントに迷う両親がいて
空を飛べるのはたぶんそんな時だけだった
心臓はなぜ動くのか
なぜこの身体だけは僕の言うことを聞くのか
君に話そうと命令をして
コール音を止めてもらった試しが無い
「次の日には骨折が治っていてうみにかえる」
君の涙を忘れない
怒りや喜びと整列させられて円を描く
そんな花びらとは違うから
クリスマスに光る五千個の星が
一枚のペラペラな紙になって
これが思い出ならどんなにいいだろう
なんて
君は思わない
僕も思わない
波の奥底
夜の表面
(同じだね)
「同じじゃない」
(思わない)
「手を出して」
手の平に集まる青が好きだった
今日
なるべく底の厚い箱を選ぶ
重ねて黒くなるリボンを結ぶ
添えられた花が手紙に変わる
一行目が痛み出したら足のウロコを剥いで
冷たい屋上まで来て欲しい
句読点の数だけ痛みが変わる
それを許ることが出来るのは僕だけではないけれど
僕であって欲しいから
光線が作る星座の物語は、凍えることに気付く所から「始まった」真夜中に双子座だった君が囁けば、カニ座、さそり座、秤に乗せて、あいこばかりにうんざりするから、昨日観た映画には砂時計が足りない。棺桶代わりの冷蔵庫が開いて、解凍不足が息切れしたまま、ゆりかごに飛び込んだのは(誰?)君だよ。
何かがあったから何も無いのだと気付いてから、じゃあ、何があったんだろうって考えているので、甘いものが欲しくなった。材料を買ってきて、ケーキを一から作るべきか、チョコレートケーキならカカオをどうやって加工しようかと、スポンジを忘れる。自販機のボタンが点灯してココアが売り切れたら、二年後の遊園地には何を着て行こうか? 今はどうでもいいのだけれど、鏡の向こうでラッピングされた手の平が見える。
振った頭からキャンディが出てくれば、この部屋は天井が無い。今落ちてきた物のことを忘れてくれたら、昨日の映画の話をしよう。それが君の子守歌だから、それが焼きあがってオーブンから出てきた私の声だったりするから。窓が丸い、君が四角い、尖った君は言葉になれない。メリーゴーランドに赤いリボン、手を離さないために結ばれた、結局それだけのことだけど、お誕生日おめでとう。
何かがあったから何も無いのだと気付いてから、じゃあ、何があったんだろうって考えているので、甘いものが欲しくなった。材料を買ってきて、ケーキを一から作るべきか、チョコレートケーキならカカオをどうやって加工しようかと、スポンジを忘れる。自販機のボタンが点灯してココアが売り切れたら、二年後の遊園地には何を着て行こうか? 今はどうでもいいのだけれど、鏡の向こうでラッピングされた手の平が見える。
振った頭からキャンディが出てくれば、この部屋は天井が無い。今落ちてきた物のことを忘れてくれたら、昨日の映画の話をしよう。それが君の子守歌だから、それが焼きあがってオーブンから出てきた私の声だったりするから。窓が丸い、君が四角い、尖った君は言葉になれない。メリーゴーランドに赤いリボン、手を離さないために結ばれた、結局それだけのことだけど、お誕生日おめでとう。
夕刊に
マッチを向ける
泣きそうな
子供にアメを
差し出すように
キッチンで
グラデーションを
飲み込んだ
冷たい温い
熱いキャンバス
スライムを
殴ってできた
そのヘコみ
膨らむまでの
コーヒータイム
マッチを向ける
泣きそうな
子供にアメを
差し出すように
キッチンで
グラデーションを
飲み込んだ
冷たい温い
熱いキャンバス
スライムを
殴ってできた
そのヘコみ
膨らむまでの
コーヒータイム
