色づいた葉の
白い裏側にあなたは潜み
口をなくした猫を抱いて
小さく見える
大きなままで
地上の足跡を忘れ
落ちることを許された
くるくる回る葉を
見下ろした赤トンボが
惑わされ落下を始める
集められた落ち葉の中から
あなたを探す
手を、離して
見つける前に
火をつけた
太陽が撫でる
地球の輪郭を真似て
何を守りたかったのか
わからないまま
逆らうように
夕陽の、色に
逆らうように
雪に、似た
あなたの爪の
曲線に似た
三日月に供える
欠けたものが膨らんだ
猫の瞳に捉えられて
抱いているのは
あなたであり
わたしであり
輪郭が無いままのわたしたち
葉が表だけを光らせて
点滅するように回転し浮遊する
燃え上がる星が色を失う
閉じられたばかりの口の中に
永遠は無く
悲しみも無く
何も無いことを隠すように
口の中からトンボの羽根が
綺麗だったねと
秋に背を向けて
探偵の
指差した先
犯人は
実は男で
父で双子で
母の待つ
隣りで線香花火落ち
寿命が戻る
君もわたしも
うみを見る
ふたりが探す
過去みらい
きょうりゅう人形
むかえに来てる
指差した先
犯人は
実は男で
父で双子で
母の待つ
隣りで線香花火落ち
寿命が戻る
君もわたしも
うみを見る
ふたりが探す
過去みらい
きょうりゅう人形
むかえに来てる
信号が青に変わり
手を上げて渡ってゆく少年は
そこが帰り道でもあることを記憶していた
滑らかに開く引き出しの中には
先程通り過ぎたトラックが
おもちゃみたいに転がっていて
運転席のラジオが呟く
その声に従うように
少年の手には傘があった
空はまだ
灰色の貯水池だった
飛び込む前から海の中にいた
だからもう、泳ぎたくない
見つめ合うよりも
横顔が見たかった
どこかへ向かおうと
トラックのエンジンをかける
その隣りに、乗せて欲しかった
信号が青に変わり
手を上げて渡ってゆく少年は
そこが明日また歩く道であることを記憶している
その記憶が偽りであることを知らずに
朝に通り過ぎたトラックは
今もおもちゃみたいに転がっていて
運転手が血を吐き呟く
その声に合わせるように
少年は傘を差した
空はまだ
灰色の貯水池だった
手を上げて渡ってゆく少年は
そこが帰り道でもあることを記憶していた
滑らかに開く引き出しの中には
先程通り過ぎたトラックが
おもちゃみたいに転がっていて
運転席のラジオが呟く
その声に従うように
少年の手には傘があった
空はまだ
灰色の貯水池だった
飛び込む前から海の中にいた
だからもう、泳ぎたくない
見つめ合うよりも
横顔が見たかった
どこかへ向かおうと
トラックのエンジンをかける
その隣りに、乗せて欲しかった
信号が青に変わり
手を上げて渡ってゆく少年は
そこが明日また歩く道であることを記憶している
その記憶が偽りであることを知らずに
朝に通り過ぎたトラックは
今もおもちゃみたいに転がっていて
運転手が血を吐き呟く
その声に合わせるように
少年は傘を差した
空はまだ
灰色の貯水池だった