2023年12月19日、今年も残すところ12日となりましたが、皆様、如何お過ごしでしょうか?

今年も稚拙な当ブログを読んで下さりありがとうございます。

 師走になるとベートーヴェン作曲の「交響曲大9番二短調・第九」の演奏が師走を彩りますねぇ。

今年の2月にも「第九」にまつわる記事を投稿しましたが、今日も新聞の記事からご紹介したいと思います。

 

 

「1798年頃から聴覚の異常を感じるようになったベートーヴェンは、主治医の勧めでハイゲンシュタットで生活を始めてた。

聴覚を奪われた彼は、自ら命を絶つことを考え、遺書を残すまでに追い込まれた。だが、自らの運命に抗(あらが)い続けた。

ハイゲンシュタットで、楽聖は数々の名曲を生み出す。

    (中略)

ベートーヴェンの『第九』が完成し、初演が行われたのは1824年。明年は200周年の佳節を迎える。

『歓喜の歌』の原詩は、シラーの『歓喜に寄す』である。詩はシラーと彼の友人ケルナーとの交流の中で生まれた。

歓喜の力と徳をたたえ、それは人間を高貴たらしめることをうたった。

ベートーヴェンは『歓喜に寄す』に感動し、22歳のころには、詩に曲をつけようとしている。だが、詩とメロディーが結びつき、実際に交響曲が完成するまでには、30年余の歳月を要した。

 日本で初めて『第九』が演奏された地は徳島。第一次世界大戦の渦中の1918年6月1日、徳島・坂東俘虜収容所に収容されていたドイツ兵捕虜が演奏した。

     (中略)

悔しくとも、悲しくとも、また、どんなに大変でも、前へ、前へと進むんだ。

ベートーヴェンは苦悩を突き抜けて歓喜へ―と記しているが、苦悩を突き抜けた時には、勝利と歓喜の青空が広がっている。そう思えば、苦悩もまた楽しいではないか。

ベートーヴェンは、我身を削って、音楽を宝石に変え、我ら人類に送ってくれた。

 ベートーヴェンの言葉にこうある。『芸術はわれわれに立ち止まってはならないと命じているのだ』」と。

 

  

 明年一年も、どんなに大変でも前へ、前へ、進みゆく一年でありたいと思います。

 

  

        「第九」を指揮をする佐渡裕氏