慶長8年、徳川家康が江戸幕府を開いてからは、室町時代から続いていた戦乱の世に終わりを告げ、265年間に及ぶ泰平の世を築きたことは、皆さんもよくご存じのことと思います。

 今年の1月8日からは、NHK大河ドラマ『どうする家康』が放送開始されましたが、早くも反響が大きいようです。

今日も新聞の記事からご紹介します。

 

 

「『江戸無血開城』は、近代史の奇跡と言える。時代も理念も社会構造も大きく異なるとはいえ、フランス革命やロシア革命は一面から言うならば、おびただしい流血の惨事であった。江戸へと進撃する薩長の官軍。迎え撃たんとする徳川勢。両者が激突すれば、江戸は火の海となり、多くの民が犠牲となったにちがいない。内乱の拡大は西洋諸国の介入を招き、日本は植民地にされていたかもしれない。

 無血開城が、勝海舟と西郷隆盛の肝胆相照(かんたんあいて)らす交渉によって実現したことはよく知られている。が、その陰には、女性の力も働いていた。

薩摩から輿入れした篤姫(徳川13代将軍・家定の正室)は、官軍側に進撃中止の書状を送り、皇女・和宮(同14代将軍・家茂に降嫁)は、公家側の説得に力を注いだ。

     ー中略ー

男性的な力が“切り離すバワー“であるとすれば、女性的な力とは“結び付けるパワー“である」と。

 

       

    天璋院篤姫(左)と皇女和宮(右)