来る3月2日より東京近代美術館にて、小野竹喬(おのちっきょう)生誕120年を記念し、「生誕120年 小野竹喬展」が開催されるようです。
(残念ながら、同展も名古屋は素通りのようですが)

日本画家・小野竹喬と言えば身近な自然を描き、明るくて清楚、爽やかで穏やか画風で知られています。
解説の年譜によると1889年、岡山県笠岡市に生まれ、14歳で京都の竹内栖鳳に師事し、日本画を学ぶ。
明治末期頃からは新傾向の青年画家のグループに参加、西洋近代絵画の手法を取り入れた斬新な作品を制作する。
1918年、土田麦僊、村上華岳らと共に国画制作協会を結成、革新的な日本画を発表する。
1921年には渡欧、イタリアフレスコ画などの影響を受けた明るい画面を展開、
その後、東洋絵画の伝統的な線描に回帰するような作風に変化。
1928年、国画制作協会解散後は帝展に復帰し、南画や大和絵を新たに解釈した穏やかで詩情豊かな風景画で独自の画風を確立した。
戦後は「奥の細道句抄絵」に代表されるような象徴的な世界へと画風は変化し、最晩年には墨彩画への挑戦も試みている。
1976年、文化勲章授章。享年89才。

同展では、代表作約119点と素描52点を展示、かつてない規模の回顧展のようですので、お近くの方はこの機会に覧になっては如何ですか。


       下図の5作品は小野竹喬作「奥の細道句抄絵」より
         (画像をクリッリすると拡大します)

         $アキラ@のブログ-「奥の細道句抄絵」より

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