2023年1月に凍結胚移植をした時からのお話し。
NIPT検査、中期中絶のことなど、今第二子妊娠するまでの記録です。
夫から、年齢も38歳になるからとNIPT検査を受けようと提案された。
私はそれで夫が安心するならということで、
11週あたりに受けに行った。
結果は2週間後。
私は受けたことすら忘れていたくらい悪阻と戦いながら過ごしていた。
2週間後。
夫から『陽性判定が出た』と報告。
遺伝子的に何か異常がでると陽性になる。
心臓がドキッと止まり、一瞬耳が遠くなった。
まさか自分が…と。
一つの遺伝子が引っかかり、
それはほぼ死産か、仮に生まれても生きることが出来ないと言われている疾患だった。
この病院のNIPT検査はほぼ100%に近い判定結果だ。
とはいえ、その疾患が偽陽性ではないのかと考えてしまう。
確定診断は羊水検査になる。
ただ、羊水検査は19週くらいにならないと受けることができない。まだ1ヶ月ほど先だった。
病院で話を聞き、エコーを見てもらう。
まだ胎児は小さいが、良くも悪くもその疾患の特徴的なものが見えると言われた。
夫婦で事前に決めていたことは、
陽性が出たら諦めるという決断だった。
(賛否両論あるが、我が家はその方針だった)
悩んだ。
本当に悩んだが、中期中絶を選択した。
初期の流産とは違い、分娩での摘出になる。
麻酔で対応できる病院を探し、
淡々と手術の段取りを進めた。
そこでもやはりこの疾患の特徴がエコーで見えると医師に言われた。
流れとしては全身麻酔で陣痛を促す措置を2回してから無痛分娩で分娩するという流れだった。
ただ、幸いなことに1度目の全身麻酔での措置のあと、少し下痢っぽい生理痛っぽい痛みがあり、2度目の全身麻酔を行っている間に赤ちゃんが出てきてくれたようで、私が全身麻酔から目覚めた時には全ての処置が終わっていたのだ。
1度目の措置のあとに陣痛が起きていたのだと思う。
私自身苦しむことも痛い思いもすることもなかった。
こんなにも順調に進めてくれたことに赤ちゃんに感謝した。
全身麻酔から目覚めた後、
意識が朦朧とする中、夜の暗い部屋に葬儀屋さんが来てくれて、私に負担をかけないようにと全て請け負って対応してくれた。
今でもあの選択を夫は思い出してしまうと言う。
もちろん私も同じ気持ちだ。