コミュニティーサロン cafe ZENIBAKO   ☆Z PROJECT -4ページ目

コミュニティーサロン cafe ZENIBAKO   ☆Z PROJECT

リアルに会うことが、より大事になっている現在
北海道小樽市銭函という海、山、札幌近く、気軽にみんなが集まれてくつろげる居場所をオープンする。
スクール&ワーク&カフェ(学び、働き、憩う)をコンセプト。現在、札幌のcafe barで研修中。

連載小説『死後のパラレルワールド』第3話 雨の台北

 久しぶりに台湾の友達と会えて、仁は、うれしくてたまらなかった。
「こっちにきて!」と空港に迎えに来てくれた彼女に誘導される。
 「迎えに来てくれてありがとう!うれしいよ!待たせてごめん!」
 仁は、彼女に握手を求めた。本当にまた、出会えたんだ!
 「うん、1時間くらい待ったよ。飛行機おくれたんだね」
 「ごめん!そんなに待たせたんだ!?飛行機が遅れて、荷物のピックアップにも時間がかかってしまって。」
 
 その後、空港内で3万円を両替をして、バスターミナルへと案内された。
 彼女がいなかったら、仁は、迅速に台北市内へと向かうことができなかったであろう。 
 雨の台北の高速道路は、渋滞していた。バス車内で、仁は、彼女といろいろ話した。
 仁は、彼女からピンクの袋に入っていたお菓子の詰め合わせをもらった。
台湾のお菓子だ!
 「おなかすいたでしょう。食べて」
 「ありがとう」
 仁は、もらったお菓子の中の鳳梨酥(※注:パイナップルケーキ:国民的お菓子の一つ。ケーキとは違い実際はクッキーやマフィンに近い食感。)を食べた。おいしかった。
 仁も、おみやげを、彼女に渡す。彼女はスクーターに乗って帰るというからたくさんのおみやげだからだいじょうぶだろうか?雨もふってるからと心配になった。
 「今日は、雨だし、バスも渋滞で遅れて夜も遅いから、宿まで送るね」
 「そうか。。。もっとミンリンと一緒にいたいけどしかたないね」
 
  雨の台北駅バスターミナルからどこをどう通ったかわからないが、彼女の案内で宿泊先につくことができた。
 雨の台北は、にぎやかだった。商店街は歩道にも屋根がありあまり傘をささなくてすんだ。
 宿泊先は、「ゲストハウスくまくん」というところで、路地の中にある急な階段でのぼって5階にあった。4階には個室がある。仁は、ドミトリーを予約していた。男性用2段ベット6人部屋だった。
 宿のスタッフは若い女性でいくえという。二人分のお茶を出してくれて、チェックインとゲストハウスの使い方を説明をしてくれた。1泊600元で4泊で2400元を前払いした。
 
 台湾の友達とは翌日10時に待ち合わせの約束をして、今日のところは別れることにした。
ところが、雨はひどく降ってきて、スクーターで帰るという彼女の帰りを、仁は心配でたまらなかった。
 つづく
連載小説『死後のパラレルワールド』第2話 台湾への旅立ち(2)
 仁は、この台湾への旅行に、3つの優先順位をつけていた。
 まず、第1は、台湾の友達に会うこと。第2に台湾のグルメを視察すること。そして、第3に観光をすることである。
 なにを、さておき、台湾の友達に会うこと以外どうでもいいというところがあった。彼女は、日本語ができて海外旅行もいっぱいしているステキな女性である。
 「やっと会える。彼女は、空港まで迎えにきてくれるとは、ほんとにうれしいな」
 機内では、機内食が配られていた。
 仁は、ワインをもらい、チキンの機内食を食べた。
 「ウーロン茶はいかがですか」キャビンアテンダントが声をかけた。
 機内案内放送も中国語と英語で、あまり理解できなかった仁にとって、日本語は、ありがたかった。
 どうやら、他にも日本人の団体客がいるらしい、入国申請書の添乗員が説明している。仁も、搭乗後もらった入国申請書を見直した。
 「最後に自分のサインを書いているから、OKだ」

 4時間弱のフライトを終え、雨の台北、桃園国際空港第2ターミナルへと着陸した。
 「はやく、彼女に会いたい」
 仁は、お土産を持ち、飛行機を後にする。
 空港内のトイレに入り、台湾では、トイレの紙を流さないでくずかごに入れるというそうだからなと、トイレの写真を撮った。
 こんなことをしてられない、荷物はどこでもらうのかな?
 仁は、迷った。
 あせった。
 えいと、入国手続きをして、出てどこをどう通ったかわからないが、札幌からの荷物が回っている手荷物受取所へと行った。機内で見覚えのある乗客たちが荷物の回転台に集まっていた。
 しばらく待ってやっと仁の紅白色のリュックが来た!
 「彼女が待っている。早くいかなきゃ!」
 仁は、急いだ!
 出口の到着ロビーのところには、大勢の出迎え客があった。
 「仁!」
 「ミンリン!」
 小樽で会ったきりの4年ぶりの再会である。
 仁は、うれしくてたまらなかった。
 つづく
連載小説『死後のパラレルワールド』第1話 台湾への旅立ち(1)

 台湾は、親日国である。
 2011年3月11日、東日本大震災でも多くの義援金が台湾から寄せられた。世界で1番だ。正常な国交がないのに、ほんとうに感謝しています。

...  仁は、今年厄年、つまり満41歳だ。昨年、前厄の年、体調を崩して入院していた。「厄年は飛躍の年」といわれその気になり、一年後を目途にカフェを開こうと、札幌市北24条のカフェバーで修行をしていた。夢と希望にあふれていた。

 仁には、台湾に友達がいる。日本語も話せるステキな女性である。
 仁は、台湾の交流会にも参加し、中国語も少し勉強をした。しかし、ほとんど中国語は話せない。

 その仁が、台湾に旅行をしたのである。しかも一人で!海外旅行は2005年に一度きり。6年も前に水泳の友達とバックパッカー(リュック一つでの旅)であった。しかし、一人で行くことに何の不安がなかった。むしろ、4年前の夏に小樽で初めて会ったその台湾の友達にやっと会えることがうれしくてたまらなかった。

 仁は、直前になり、リュックに荷物をまとめたが、着替えくらいしか荷物はなかった。パスポートとeチケットという往復航空券と多少の現金を小さな肩がけかばんに入れ、リュックを背負い、空港で購入した北海道のお菓子をお土産に、チャイナエアラインで新千歳空港から台北桃園国際空港へと旅立った。2011年11月11日の昼であった。

 しかし、それが、仁の天国への旅立ちであることを、仁は、知るよしもなかった。

 つづく
淡水にある、大学の構内。
きれい、落ち着く!
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淡水の景色

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ホワイトハウス
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老街
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食べたアゲ
中には、春雨が入っている
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