カメラ画像しりとり 今日の結果本

前回「なごり雪」の “” から…

 

※本稿、敬省略

 

あかさたなはまや 

あかさたなはまやら           

 「君の心臓の鼓動が聞こえる場所」

(演劇集団)ャラメルボックス作品。

 

----

 

演劇集団キャラメルボックスと僕の出逢いは…

きっと十人並みです。

 

1989年初演の「サンタクロースが歌ってくれた」再々演が1997年。

 

NHKで放送された「サンタクロースが歌ってくれた」で、遅ればせながらキャラメルボックスをようやく初めて知りました。 

 

まだVHSビデオの頃の話です。

再放送を心待ちにして録画しました。

 

時は大正時代。 上映中の“映画”(つまり劇中劇)で怪盗黒蜥蜴が逃げた場所がナント映画の外。それを追いかけて、エキセントリックな警部と探偵役の芥川龍之介と友人の太郎(のちの江戸川乱歩)も映画の外へ=銀幕から外の現実世界へと飛び出す。映画を見に来ていたゆきみを現実世界の案内役に黒蜥蜴を追跡。映画とも原作とも異なる真相は…犯人は実は…。 

 

 

ちなみに、この、映画のフィルム世界から現実世界の外へと飛び出すというプロット(筋書き)は、1985年のアメリカ映画「カイロの紫のバラ」が、そうなんだそうです。

 

 

 

・芥川が西川浩幸

・警部が近江谷太朗

←名前からピンと来なくても顔を見たら…

見覚えがある人は多い筈です。

・太郎が今ではすっかりお馴染みの

上川隆也。

芥川と太郎は猛然とジャンプして既に銀幕の外。

舞台中央、警部が銀幕から現実世界へ→

ひょろりと向かう場面。

 

悲しいくらい画質が悪い3倍モード。

(をDVD、そしてBlu-rayへダビングして保存)

 

“僕の人生 失敗500選”のうち

トップ(ワースト)50にランクイン。

※VHSビデオの名誉の為に断っておきますと、ここまで酷いのはこれ1本です。よりによってどうしてこれが…涙

 

 

 

 

 

 

 

----

原作:柳美里「雨と夢のあとに」

 

2005年TVドラマ化されました。

その脚本がキャラメルボックスの成井豊、

真柴あずきでした。

※原作の核をモチーフにした別の物語。

 

 

写真家である父・朝晴(ともはる)は、台湾の密林で蝶を追いかけてる最中不慮の事故に遭い命を落とす。 しかし自分が亡き者になったことを自身は知らないまま娘の元へと帰ってくる。娘もようやく父が帰ってきたとしか思っていない。 父の姿は、生前、(本当に)親しかった間柄の人間にしか見えていない。

 

娘・雨(←なまえ)-気が付くと魅かれている左利き女優十代半ばの頃の黒川智花、

父・朝晴 -今や脇役だけでなく主役もこなす-沢村一樹

 

 

雨が2歳の時に失踪した母親役は BARBEE BOYSの杏子でした。雨が憧れるジャズ・シンガーとして2話から登場してます。 

 

2・3話には、柳ジョージも本人役で登場、

歌唱してます。

 

芥川役だった西川浩幸は雨の担任役で登場。

 

このTVドラマの後にキャラメルボックスの舞台で「雨と夢のあとに」が2006年と2013年に披露されました。 また、5年後の雨を描いた続編「ずっと二人で歩いてきた」も披露されました。

 

 

「カレッジ・オブ・ザ・ウィンド2007」

年に一度、家族の恒例行事、大学生ほしみは家族6人でキャンプへ出かける。ところがキャンプ場へ向かうバスが事故に遭ってしまう。そして、ほしみは家族5人全員を失ってしまう。でも、ほしみにだけは、亡くなった筈である家族の姿が見えて…。家族と過ごす最後の夏。 

 

主人公ほしみは客演で高部あいでした。

←あのニュースにはひらすら驚きました。

 

高部あいは、-TVドラマ版「雨と夢のあとに」の翌年、その世界観を引き継いでいた- TVドラマ *『てるてるあした』(黒川智花主演)のキャストに名を連ねていました。その縁でキャラメルボックスの舞台に立ったのだと思います。

 

*「ささら さや」「てるてるあした」加納朋子原作 

を元に成井豊、真柴あずきが再構築して脚本。

「雨と夢のあとに」のスタッフ、出演者が集結。

 

 

 

 

 「君の心臓の鼓動が聞こえる場所」2008年

高部さんに続いて黒川さんも客演。

 

脚本家の典彦は40歳を過ぎ、いまだ独身。でも実は大学を卒業してすぐ結婚、娘にも恵まれた。しかし5年で離婚。妻と、娘とも離れ離れに…。 長い月日が流れたとある年の12月23日。 19歳になった娘いぶきが突然訪ねてくる。そして原稿用紙の束を典彦に差し出し「私、小説家になりたいの。出版社の人、紹介して!」。 

 人生最大のクリスマス・プレゼント、それは作家志望の家出娘。

 

この父役が芥川役の西川浩幸でした。

 

 

 

たとえ離れ離れになったとしても…

たとえ血が繋がっていなくとも…

たとえもう逢えなくなる日が来るとしても…

 

ここいら辺りについて

生きていく事について

人を想う。

 

ひたすらに心が洗われました。

 

 

 

 

❖❖❖

 

 

 -- 演劇集団と言えば ---

 

かれこれ30年以上前、僕が大学生の頃。

 

親しかった友達が、裏方として、とある劇団の旗揚げから関わっていた。元々この彼とは、話せば話すほど、音楽やTV番組、映画やB級C級アイドルの守備範囲・ベン図が妙に重なり気が合った。 (例)冒頭の画像、右端、映画『真夏の地球』(1991年)(深津絵里)など。この頃の深津絵里の、人類の認知度はまだまだ低かった筈です。

 

 

 

 

旗揚げ公演をお付き合い・ご祝儀で観に行った。

 

これが“僕の人生 初観劇”。

 

この素人集団が僕の劇団観の原体験となっているようです。 どんなにしんみりするじんわりくる作品でも、なぜに演劇人は(脚本家は?演出家は?監督は?)小ネタを随所に挟みたがるのだろう。 僕が見た舞台がたまたま、なんだろうか。

 

この旗揚げ公演。

 

思いの外、よかった。 

 

 

父から引き継いだ店の立ち退きを迫られているマスター、立ち退きを迫る女王様、その女王様に恋するバカ王子、そのバカ王子に一途に恋するこの物語のヒロイン、人魚の娘。バーでバイト、居候まですることになったその人魚の娘に淡い恋心を抱くマスター。 バカ王子をそそのかし人魚の生き血を手に入れようとする女王様、マスターの説得、制止、想いを振り切ってまでも、そのバカ王子に自分の命までをも捧げたヒロイン。 

ざっくり言うとそんな物語。

 

ラスト、日常を取り戻したマスターに不意が訪れて幕を閉じます。その不意は、マスターだけではなく「僕にも」、…という仕掛け、、でした。 冒頭の小ネタがラストで「!?」とさせられ、その鮮明かつ強烈な既視感・不可思議・謎を理解しようとするより前に舞台は暗転。 そして小泉今日子の「木枯らしに抱かれて」。

 

このラストの身震い…がたまらなく良かった!と言っても、誰も知らなくて・分からなくてゴメンナサイ。

 

 

それでも当時当日、公演後のアンケートにはアレコレ注文めいた感想を記した記憶があります汗。 …それだけ意味もなく、作品に嫉妬していたのだと思います。まんまと気に入ってたんですね。。

 

 

だから、事あるごとに「あの旗揚げ公演はホントによかった!!」と絶賛してました。 するとある日、彼は関係者のみ所有の当日撮影していたビデオをダビングして譲ってくれたのでした。

 

もう30年以上も前の話。 

 

でもVHSからDVDへ、近年Blu-rayにもダビングし死ぬまで僕は永久保存としています。 

 

上記画像、一応、ボカシ処理を施しました。

(注)女王様はSMクラブ勤めの女王様ではありません。

 

 

 

 

この劇団は…

 

1作目は人魚

2作目は河童

3作目はロボコン(←がんばれロボコン)

 

…を主人公に公演を展開していました。

 

4作目以降は就職して忙しくなり足が遠のいてしまって、そのままいつの間にか解散していたようです。

 

それでも旗揚げ○周年公演、1作目の後日譚を描いた舞台を観なかったのは、“僕の人生 失敗500選”の中でもワースト10に位置します。

 

 

 

 

劇団は、

 

ある目的に向かって人が集まる、

…これは舞台に限ったことではないのですが。

 

脚本が出来上がって、稽古があって、公演を可能にする為に他の仕事やアルバイトをしてお金を稼いで、…なんとか劇場に足を運んで貰おうとチケットを売るのに奔走して。それを応援する家族であったり友人・知人がいて、少しずつ支持者が増えて。 

 

こんな綺麗なことばかりでなく…行き違いや仲違いも時にはあり。とても泥くさい地道な努力が報われないことも多々あって…。 

 

 

生活を捧げる

人生を捧げる

想いを捧げる

 

 

消えて無くなってしまうなんて、その渦中においては考えもせず打ち込んでいく。

 

 

 

消えて無くなっても

消えて無くなってない。