遥か昔の話。

 

飼ってる猫がたくさんこどもを産んだから…」と相談してきた、部活で一緒だった I さんが「将来は豚を飼いたい」と卒業文集で吐露していました。 「みんな誤解しているようだけど、本当は、豚は清潔が好きで可愛い動物なの」と熱く語っていたのを思い出しました。 

 

「そうなんだ、清潔好きなんだ」ということを 高3 の終わりに I さんから教えて貰っていました。 

*備わっている生命力の強さゆえ、劣悪な環境下でも大丈夫であると思われがちです。

 

【参考】 本稿題名の体脂肪率について。

野生ブタの体脂肪率は13%ほど。

厚生労働省の見解では「成人女性は30%以上、男性は25%以上になると体脂肪量過剰」とされています。

 

 

…とは言っても、

…そうは言っても、

 

「それ」と「これ」とは別という話題、問題。

※ I さんの豚さん好きを責めたり否定したりする意図は全くありません。

 

 

 

 

豚本来の性質や尊厳を除けて、洋の東西を問わず、人の尊厳を貶める*嘲笑や軽蔑を伴って隠喩として「豚」を用いることが厳としてあります。 

 隠喩として端的に「豚」(呼ばわり)「豚小屋」など。 またイスラム教では豚は不浄な動物とされています。 ことはオリンピックです。地球規模で世界を相手にします。

 

東京五輪・パラリンピック開閉会式の演出を統括するクリエーティブ・ディレクター佐々木宏氏に、そのような意図・意思・思想があったかどうかに関わらず=あってはならないし、本人曰く「無かった」としても、洒落や言葉遊びとして提案したこと自体、“眩暈がするほどヤバい”という事に尽きます。必然性も説得力もまるでありません。ユーモアでもなく、やはり侮蔑です。

 

 

 

*

ブタを含むことわざ・慣用句・隠語

「豚に真珠」 - 価値のわからない者に貴重なものを与えても意味がない、という意味。聖書・マタイによる福音書7章6が言葉の由来。同義に日本独自の言葉として「猫に小判」「馬の耳に念仏」。

 

「豚は太らせてから食え」 - 文字通り。転じて、他者や団体から利権や金品を普通に巻き上げるのではなく、それらへ投資援助するなどして潤わせ且つ油断させた所で、恩や強制でそれらをより多く搾り上げたり奪うこと。

 

「豚を盗んで骨を施す」 - 大きな悪事の償いに小さな善行をすること。

 

「ブタもおだてりゃ木に登る」 - おだてられて調子にのっている人間を揶揄する言葉。福島県会津地方の慣用句だったのが、アニメ『ヤッターマン』放映をきっかけに全国で使われるようになった。

 

「豚児(とんじ)」- 自分の息子をへりくだって言う言葉で、愚息と同意語。「荊妻(けいさい)豚児」は、愚妻と愚息。

 

「遼東の豕(いのこ)」 - 世間ではありふれていることを知らずに自分一人で得意になること。「井の中の蛙」と同じ。遼東では白頭の豚が珍しかったことから。

 

「三豕渉河(さんししょうか)」 - 漢字を見間違えたり、書き写し間違えること。 孔子の弟子である子夏が晋で、『史記』の「己亥(きがい)渉河」という部分を、くずし書きされているためか「三豕渉河」と読み誤った人がいたため、指摘をしたという『呂氏春秋』に見える故事による。「亥豕之譌(がいしのか)」「魯魚亥豕(ろぎょがいし)」も同様に、似た漢字を読み間違えることを表す。

 

「豕交獣畜(しこうじゅうちく)」 - 豚同様に交わり、獣のように飼育する。人間を獣扱いする。

 

「封豕長蛇(ほうしちょうだ)」 - 大きなブタ(猪)と長い蛇。貪欲で残忍な人や国のたとえ。『春秋左氏伝』による成語。

 

「メスブタ」- 性的にふしだらな女を罵る言葉。マゾヒズムの女が自称する場合もある。

 

「猪(しし)食った報い」 - 悪いことをした報い。中世日本で禁忌とされた肉食を悪事になぞらえている。

 

「それぞれの豚にサン・マルティンの日が来る」 - スペインで聖マルティヌスの日には豚を解体したことから、どんな者にもツケが廻ってくるとの意。

 

その他「太っている人」「私利私欲を肥やす人」の比喩としてブタが用いられる。肥満者への蔑称として使われることが多い。ただし実際の豚の体脂肪率は平均的な成人男性より低い。

 

ウィキペディア(Wikipedia)より

 

この稿を書いている最中、

辞任の報道が飛び込んできました。

 

“エースコック”の豚さんのトレードマークはいいのか、→いいです。問題なし。

 

しかし、、

 

動物たちの世界を描いた舞台であるわけでもなし、あろうことか、オリンピックをもじってオリンピッ…そして豚の恰好をさせようとした… 女性であろうが男性であろうが… “眩暈がするほどヤバい”。(断っておきますと僕はコロナに関係なくオリンピックへの関心は薄い人間です。)

 

 

メンバーの一員として留まってはならないのは当然としても…大の大人が…統括者が…

 

あぁ、でも、もう、

世界に発信されてしまった。

 

 

 

 

 

東京五輪・パラリンピックの開閉会式の演出を統括するクリエーティブディレクター佐々木宏氏(66)が辞任する見通しであることが17日、関係者への取材で分かった。開会式に出演予定だったお笑い芸人、渡辺直美(33)の容姿を侮辱する演出案を考案していたとこの日、文春オンラインが報じていた。

 

記事によると佐々木氏は演出チーム内のLINEに渡辺が豚に変身する演出案を送っていた。豚にかけて「オリンピッグ」などと書き、豚の絵文字まで使っていたがチーム内の批判を浴び、撤回に追い込まれた。

 

女性蔑視発言の責任を取り辞任した森喜朗前会長の問題からわずか1カ月後に発覚した、開閉会式演出トップの差別問題。関係者によると組織委はこの日、記事の内容について国際オリンピック委員会(IOC)と協議したという。取材に応じた組織委幹部は「豚の絵文字まで使われていて人権問題にもつながり、森前会長の時より深刻。IOCもかばってくれない」と指摘。その上で「追い込まれて辞めるより本人が早々に決断すべきだ」と話し辞任は避けられない状況だ。

 

組織委の高谷正哲スポークスパーソンは「事実とすれば不適切であり、大変遺憾。女性蔑視と捉えられる発言だ」と謝罪。18日、佐々木氏から事実確認をした後、午後に橋本聖子会長と武藤敏郎事務総長が会見する。関係者によると佐々木氏の謝罪文をその場で発表し、今後の処遇についても説明する。

 

開幕が4カ月後に迫る中、式典演出のトップが交代する異常事態に開閉会式担当者は「佐々木さんが辞めたら開閉会式は大変なことになる」と青ざめた。前演出チームのメンバーだった振付家のMIKIKO氏が同チームから排除されたと報じられている経緯についても高谷氏は「ご本人に事実確認している」と説明した。

 

 

 

3月25日に聖火リレーのスタートを控える東京五輪。その開会式の責任者が、出演予定者の渡辺直美をブタとして演じさせるプランを提案し、関係者から批判を受けて撤回に追い込まれていたことが、「週刊文春」の取材でわかった。

 

一連のやり取りを示すLINEを入手した。 【画像】渡辺直美をブタに……差別的プランのやり取りを示すLINE  

 

このプランを提案したのは、開会式の演出を指揮する「総合統括」を務める佐々木宏氏(66)。電通出身のCMクリエイターで、これまで缶コーヒーBOSSの「宇宙人ジョーンズ」シリーズやソフトバンクの「白戸家」シリーズなど、数多くのヒット作を生み出してきた。  

 

もともと東京五輪・パラリンピックの開閉会式の演出は、能楽師の野村萬斎氏を総合統括とし、佐々木氏や映画監督の山崎貴氏ら8人の演出企画チームが担う予定だった。ところが、大会組織委員会は昨年12月23日、大会運営の見直しに伴って演出チームを解散し、佐々木氏を新たな総合統括に起用することを発表している。  

 

その佐々木氏は昨年3月5日、五輪開会式の演出を担うメンバーのグループLINEに以下のようなメッセージを送っていた。 〈◎=渡辺直美への変身部分。どう可愛く見せるか。 オリンピッグ●歴史を振り返るというより、過去大会ハイライトシーンを、どうワクワクする様に見せるか。(註・◎=ブタの絵文字、●=ブタ鼻の絵文字)〉 〈ブヒー ブヒー/(宇宙人家族がふりかえると、宇宙人家族が飼っている、ブタ=オリンピッグが、オリの中で興奮している。)〉 〈空から降り立つ、オリンピッグ=渡辺直美さん〉  

 

この提案に、女性のメンバーが〈容姿のことをその様に例えるのが気分よくないです/女性目線かもしれませんが、理解できません〉と投稿。他の男性メンバーからも〈眩暈がするほどヤバい〉と反対の声があがり、提案は撤回された。  

 

佐々木氏は「週刊文春」の取材に対して、次のように説明した。 「僕はすぐにダジャレを言うので、口が滑ったように言ったこと。可愛いピンクの衣装で舌を出して『オリンピッグ』と。これで彼女がチャーミングに見えると思ったんですが、その場で男性スタッフにえらく叱られた。反省しています」  

 

国際PR論が専門の国枝智樹上智大学准教授が語る。 「人を動物に喩えるのは、差別に繋がるリスクを伴う表現です。最近では『スッキリ』がアイヌを犬と表現して炎上したほか、2008年には携帯電話会社のイーモバイルが、猿がオバマ米大統領の真似をして演説するCMを放送し、批判が殺到して放送中止になりました。さらに、海外では『プラスサイズモデル』のように多様な体型を尊重する考え方も広まっている。五輪のような場で太っている女性を豚に喩える演出は、『日本はやはり差別的だ』という世界の怒りを招きかねません」  

 

東京五輪を巡っては、森喜朗氏の“女性蔑視”発言が国内外から批判を浴び、組織委員会の会長を辞任した。後任に就任した橋本聖子氏は、女性登用に取り組んでいる最中だ。そうした中で、五輪最大のイベントである開会式の舞台で日本がどのようなメッセージを打ち出すのか、世界中が注視している。それだけに、開会式の責任者が、女性出演者を差別的に扱う演出プランを提案していたことは、論議を呼びそうだ。 

 

 さらに、「週刊文春」の取材では、本件に加えて、開会式を巡る混乱が続いていることも判明した。  3月17日(水)16時配信の「週刊文春 電子版」及び18日(木)発売の「週刊文春」では、3度に渡る開会式責任者の交代、その結果、森氏と電通の代表取締役を後ろ盾とする佐々木氏が前任の女性責任者を“排除”し責任者となった経緯、膨れ上がったセレモニー予算の浪費など、大混乱に陥っている開会式の内幕を内部文書やLINEに基づいて、計8ページにわたって詳報する。

 

「週刊文春」編集部/週刊文春 2021年3月25日号