2月の『 Too many people 』に引き続き続いて の

 

新作 『 Black&White 』 を聴いて思ったこと。。。。

01 塗りつぶして行け!

06 誰がために鐘は鳴る

09 風景が僕をためしている

12 僕であるために

…が、特に良かった。

 

近年、また、これだけのキャリアのある = たっくさん歌を作ってきた人で、

一年のうちに2枚のオリジナルのフルアルバムを発表するのは稀であろう。

 

完成度についても、

概ね(おおむね)、ファンの期待に応え得るものに仕上がっていると思う。

 

 

 

 

思えば、、、、

“チャゲ&飛鳥”を知ったのは

「万里の河」がヒットした時だ。

 

もうすでに財津和夫やTULIPに魅了されていた頃だ。

 

そんなぼくに、「この人たちの歌もいいから聴いてみて!」と

クラスの寺田さんという女子が薦めてくれたのが

「放浪人TABIBITO/ 真夏の国境」だった。

 

 

「万里の河」にしても

カップリング(当時の言い方ならB面)の「幻夜」にしても、

「放浪人」にしても「真夏の国境」にしても、

 

それから聴くことになった

LPのタイトルチューン「熱風」、「黄昏の騎士」にしても、

 

日本ではない、…かといってどこの国かは分からない、

現代でもない、…かといっていつの時代か定かでない、

未知な時空への旅に誘って(いざなって)くれるような感覚をもたらす

特殊な魅力のある2人組だった。

 

 

中学生ながら「男と女」を聴いたときは震えがきた。名曲だと思った。

 

FMのライブで「東京 CARRY ON:」「ひとり咲き」の

チャゲの絶叫するハモりと

飛鳥の声量と歌唱力に、心を強く揺さぶられた。

凄い!と思った。

 

 

 

「モーニング・ムーン」は明らかにヒットを意識したプロモーションを展開していた。

…ぼくは、あまり好きではなかった。

…でも、2人の懐の深さ、引き出しの豊かさ、をこしらえる契機になったのも事実だ。

 

「TURNING POINT」は好きだった。

♪立ち上がれ ワンサイド・ゲーム

♪人は皆 一人ぶんの孤独に耐えて

…という歌詞が大好きだ。

 

その後、

「WALK」

「PRIDE」

「太陽と埃の中で」

など後に代表曲ともなる名曲をコンスタントに発表し続けて

「SAY YES」で火がつき

ついに先頭を走ることにもなり

一時代を築く。

 

… …

 

 

中学生の頃に知った

不思議な旅に連れて行ってくれた2人組の音楽、

 

高校のころは「TURNING POINT」に励まされ

 

浪人のときは「MY Mr.LONELY HEART」に深く感動し

 

大学時代は「太陽と埃の中で」に共感し

 

そして

社会人になってからは

「はるかな国から」「can do now」「NO PAIN NO GAIN 」

「 Mr.Liverpool 」「36度線」「Wasting Time」

などで日常をやり過ごし、、、

 

ぼくの人生に並行し・並走してきてくれた。

 

 

 

そして、幾枚目かの新作に耳を傾けた。

 

前作『 Too many people 』は傑作だと思った。

今作『 Black & White 』は、、、

 

期待はずれじゃないし、、、悪くない、、、し、「いいと思う」。

 

ASKAらしい作品だ。

 

 

でも、強いて言うなら、

驚きや感動がなかった。

 

そうなのだ!

圧倒的に凄いASKA

驚かせてくれるASKA

すっばらしい感動をもたらしてくれるASKA

奮い立たたせてくれるASKA

…への萌芽、前夜、を予感したのが、

ぼくにとっての今作の位置づけなのです。

 

こんなもんじゃないだろう、

まだまだ奥行きが・先があるだろうと。

 

そういう意味で

“飛鳥涼”の才能・感性は

いまだ衰えていないと思わせてくれる一枚であると思いました。

 

 

 

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余談で記憶が定かではないのですが、、、

 

まだアマチュアだった頃のエピソードで、、、、

 

チャゲがギターで唄っていて

飛鳥が「それ、いい曲ね、お前が作ったと?」と聞いて

チャゲが「…あぁ、そうたい。」と返事をしたとき、

チャゲが唄ってたのは、、、

 

 

TULIPの「ぼくがつくった愛のうた」でした。。。。。

 

…という微笑ましいお話(笑)