本当にダメな時は、もう、どうしようもない。

立ち上がれる感じがしない。

 

忠告や思いやりはベトベトしているし、

ざらついていく自問自答は煩わしい。

 

未熟な自分と苛立ちと自己嫌悪が代わる代わる訪れる。

 

はっきりと自覚した後にくるのは、

くたびれ果てている心と

自分が自分の役に立たないという虚無感だ。

 

 

花岡なつみさんの『 東京cludy 』は、

上記のイントロダクション、背景、感情を踏まえて、、、

 

「しかし、、、」でもあるし、

「だから、、、」でもある位置づけの曲だ。

…ぼくにとっては。

 

ああ、こういう状態ならいいのにな、

…と切望してしまうし、うらやましくなる。

繰り返し聴きたくなる。

 

 

“まだ挫けないよ”

 

“もう大丈夫だよ”

 

この曲の主人公は…そんな心持ちを表明しているように思える。

 

Sunny でもなく Rainy でもなく cloudy だ。

 

ナチュラルな、ニュートラルな状態は、

気持ちのありようは、

どっちにもなる cloudy なんだと思う。

 

きっと、日常はそれらの瞬間・場面の繰り返しなんだとぼくは思う。

 

 

 

東京cloudy 

 

                詞:多田慎也 伊橋成哉    曲:伊橋成哉 多田慎也   編曲:中村佳紀

 

 

改札をくぐって 孤独な列へ

何角形に切った? 今の気持ちは

 

意味なんて考えないように

ずっと生きてきたから

本当の敵は自由よ

選んだ明日の

今はどこにいるの?

 

夢は見ない 手に入れたい

ひとりでは さみしさだって気付けないまんま

強がりのヒール 打ち鳴らしてく

誰かじゃない 真似はしない

真夜中に消し忘れてたテレビのように

毎日がずっと続くとしても

 

東京cloudy もう一度会いたい

東京cloudy 本当の自分に

 

 

平均点はいつも 取れるように

そうやって過ごした少女時代

 

Tシャツの汚れのように

心も洗えるなら

臆病な日々も少し

楽になって ねぇ

輝けるのかな

 

夢は見ない 世代みたい

聞き慣れたその響きに 戸惑っている

頷くにはまだ ちょっと早いみたい……

言い訳は しちゃいけない

結末は自分次第って 抱きしめながら

少女の私に 教えてあげたい

 

東京cloudy

 

夢は見ない 手に入れたい

ひとりでは さみしさだって気付けないまんま

強がりのヒール 打ち鳴らしてく

誰かじゃない 真似はしない

真夜中に消し忘れてたテレビのように

毎日がずっと続くとしても

 

東京cloudy もう一度会いたい

東京cloudy 本当の自分に

 

 

…のカップリング曲 です。

 

 ♪ 強がりのヒール 打ち鳴らしてく

…ようにピアノの音が明るく軽快に奏でられていくアレンジが印象的です。

 

 

ちなみに『夏の罪』は鬼束ちひろさんによる提供曲です。

これは花岡なつみさんがオーディションの際、

鬼束さんの『月光』を見事に歌い上げた縁によるものです。

 

つまり花岡なつみさんの歌唱力は抜群ということです。

 

この『 東京 cloudy 』は、

『夏の罪』曲そのもの・ジャケットイメージとは、

テイストをがらりと変えたものになっています。

 

少し挫けそう、ちょっとへこんでしまっている、、という時に聴くと元気になれそうな佳曲です。

 

 

 

☆彡ここまでお付き合いくださいましてありがとうございました。