最近、あるCMで OZAKI の「 15の夜 - THE NIGHT - 」の歌詞、

 

♪盗んだバイクで走り出す …

 

の箇所が、不適切である・盗みを助長するのではないか・窃盗を肯定するのではないか・子どもの教育上よろしくないのではないか…などの、

クレームや意見が会社に寄せられている、、、というニュースを耳にした。

 

なるほどねぇ… とは思う。

人の思想や感想や意見や行動は自由だ。

 

だから会社に連絡を入れるのも別に構わないと思う。

 

住み辛い世の中になったとも思わない。

 

まさに 現在は、OZAKI の歌詞 通りの、みんなの世の中だ。

 

“自由になれた気がする”。

 

 

 

 

ぼくは、自分勝手なもので、自分のことでは、年をとったなぁ…と思うことはない。

若さを気取るわけでもないし、第二の青春なんて表現も好きではない。

 

ただ、ああ自分も、 年とったんだな…と思う瞬間が、今年は三つあった。

 

その1 : 渡辺美奈代さんの息子さんが大学に入学したとのブログを目にしたとき。

           ※渡辺美奈代さんのファンだった。 次の機会には名曲「Teftef Song」について書こう。

 

 

その2 : 吉田拓郎さんが、今年 70歳になられたこと。

 

… そして、、、

 

その3 : もし、存命されていたなら OZAKI が 50歳を迎えていたことだ… …。

 

… 年月は確実に流れているなぁ… とこの記事冒頭のニュースを目にした・耳にした時思った。

 

 

今更、ぼくが、語るまでもないが…  ちょっとだけ OZAKI の実際について触れる。

 

OZAKI の代表曲 「卒業 」や「15の夜 」からは、反抗的だったり、大人を信用していなかったり、

世の中に攻撃的で、暴力的な印象を受ける人もいると思う。

 

確かに、 OZAKI は、実際に、10代で、喫煙や飲酒、停学、中退、、には至っている。

 

でも、一方で、生徒会の副会長を務めたり、出身校は、- 天下の “アオガク ” - 青学青山学院高校出身だ。 御存じない方は、試しに、青学の偏差値を調べていただきたい。 偏差値を至上主義とするものではないが、、、一つの、ある種の 評価方法としては、有効なはずだ。 また

生徒会役員を務めるのだって、自分の希望だけでどうなるものでもないのは明らかだ。

 

OZAKI のすべてを全面的に肯定するものではない、いけないことはいけないが、人間・シンガー OZAKI は、、、、、

 

ぼくは 尾崎豊 も大好きだ。

 

失くした1/2」や「シェリー」からは、 OZAKI の 心優しい面や真っすぐさが伝わってくる。

 

しかし、一番好きな曲は、今日の表題の「 クッキー 」 だ。

 

 

COOKIE   作詞・作曲 尾崎豊

 

Hey おいらの愛しい人よ

おいらのためにクッキーを焼いてくれ

温かいミルクもいれてくれ

おいらのためにクッキー焼いてくれ

 

溢れかえる人込みの気忙しさにもまれながら

とりとめもないほどに孤独を感じて歩く

駅のホームに立ち尽くしていると

目隠しされたまま仕事抱えているようだ

目頭とがらせて競い合っているだけで

気取って見せるほど幸せでもないだろ

言い訳なんかはまだしたくはないけど

生きてゆくための愛し方さえ誰も知らない

 

Hey おいらの愛しい人よ

おいらのためにクッキーを焼いてくれ

温かいミルクもいれてくれ

おいらのためにクッキー焼いてくれ

 

新聞に書かれた人脅かすニュース

美味しい食事にさえぼくらはありつけない

空から降る雨はもう綺麗じゃないし

晴れた空の向こうは季節を狂わせている

正義や真実は偽られ語られる

人の命がたやすくもて遊ばれている

未来を信じて育てられてきたのに

早く僕たちを幸せにしてほしいよ

 

Hey おいらの愛しい人よ

おいらのためにクッキーを焼いてくれ

温かいミルクもいれてくれ

おいらのためにクッキー焼いてくれ

 

好き嫌いなく食べろと言われ育った

大人の言うことを信じろと言われ育った

答えがあるならば出さなければならなかったし

嘘をつくなと言われて育てられた

僕たちの親が作った経済大国

だけど文明はどこかで一人歩きしている

法律の名のもとに作り上げた平和

だけど首をひねって悩んでいるのは何故

 

Hey おいらの愛しい人よ

おいらのためにクッキーを焼いてくれ

温かいミルクもいれてくれ

おいらのためにクッキー焼いてくれ

 

今日が終わって迎える明日のための

答えはまだ何も出されてはいない

ああ僕は明日を信じて生きていこう

急ぎ過ぎた世界の過ちを取り戻そう

 

 

Hey おいらの愛しい人よ

おいらのためにクッキーを焼いてくれ

温かいミルクもいれてくれ

おいらのためにクッキー焼いてくれ

 

 

この曲は1990年に発売された二枚組オリジナル・アルバムの 『 BIRTH 』 に収録されている。

 

歌詞をお読みいただいてどんな印象を持たれたであろうか?

 

…ぼくの感想は…

① ちっとも歌詞が古くなっていない

② 英語の歌を訳したような、日本人離れ?したような世界観

③ まだ二十歳そこそこの人間に、ここまで創作できたのかという驚きと称賛

④ 世相を語りながらも、ヒステリックとは遠く離れ、視野を保ちつつ、内省的でありながら前向きに締めくくっている

 

⑤ また、メロディラインも、親しみやすく、音作りも非常に明るく爽やかに響いて来る

 

 

… … 。いい曲、名曲だと思う。

 

前述のようにオリジナルはアルバム 『 BIRTH 』に収録されているが、

ベスト盤   

 

あるいは、オリジナルよりもアップテンポにしている

ライブ盤

 

で聴いていただくのが、超おすすす です。

 

 

 

最後に横道にそれますが、「15の夜」で首をかしげてしまう方は[http://ameblo.jp/2222picnic0213/entry-12167934885.html]を聴いたらとんでもないことになるだろうなぁ …と蛇足ながら思いました。