◆武田鉄矢さん主演の映画「思えば遠くへ来たもんだ」の
“テレビドラマ版” (TBS)の挿入歌- 主演:古谷一行さんによる唄。『17才の頃』。
◆青春時代を振り返りつつ、大人へと成長した今の思い・人生観を語った唄。
人生には、いつか必ず“終わり”が来る。
そのことに恐怖を抱く前に、「生きること」「今」についての前向きな気持ちを
“終わりがあるから(こそ)”、どうであるか・どうありたいかを繰り返し、繰り返し伝えてくれる。
“もしも無限なら 人生に意味はないと”
“終わりがあるから 生きる値打ちがある”
“終わりがあるから 夢を追い求める”
“終わりがあるから 心豊かになる”
“終わりがあるから 愛に全てをかける”
“全て俺だけに 時間も月日も
まわっているよな生き方してた”
“だけど君もいつか解る”
“もしも無限なら 人生に意味はないと”
“終わりがあるから 人は手と手をとる”
“終わりがあるから 過去にやさしくなる”
“終わりがあるから 現在(いま)を大事にする”
“終わりがあるから 未来(あす)に全てをかける”
作詞:市場馨さん
♪終わりがあるから… …、だから…どうあるべきか・どうありたいかを、明るく耳に馴染み易いメロディにのせて印象的に、古谷一行さんが魅力的な中高音で聴かせてくれる佳曲。
この曲を耳にしたことがある人なら、おそらく多くの人が、「いい歌」だよね!と思うんじゃないかなと思う。 ここは作詞の市場馨さんと 作曲家:渡辺博也さんの功績が大きい。
◆楽しいひととき、幸せな瞬間、夢中な時間は、時の経過を意識させない。
でもそれら(思い出となる経験・青春時代)の終わりをいつの日か迎えれば・意識されたとき、“終わってしまった”ことを残念に感じたり、悲しくなったり、切なくなったり、さみしくなったりする。
…でも、生きていく限りは、それらはいつか再び訪れる。 そしてまた終わりも迎えてしまう。そしてまた惜しむこととなる。人生はきっと、その繰り返しだ。
◆だから、終わってしまったことを嘆くのではなく、どうあるべきか・どうありたいかを、古谷一行さんの素敵で優しい歌声が教え勇気を与えてくれている。
※この曲のシングルレコードを聴くことは困難を極めるかもしれない。
※ドラマ自体の主題歌は、ドラマ名同様、海援隊の名曲・代表曲の一つ「思えば遠くへ来たもんだ」(作詞:武田鉄矢さん 作曲:山木康世さん(ふきのとう)。
「17才の頃」のB面としてこれも古谷一行さんが唄われている。勿論、鉄也さんのもいいが、この一行さんバージョンもとても胸に染み入るものがある。
※CDでは、やっぱり困難を極めそうだが(『80's ドラマ・ソングブック』(バップレコード)に収録されている)。
◆今ではいぶし銀の演技で魅了してくれる古谷一行さんだが、歌声もとっても味があり魅力的です。“歌手”としてLPも過去に出したこともあります。※ぼくが知る限りでは、最低三枚は出されていて、自身による作曲作品も残されています。
一行さん、ありがとうございました。
この唄声に時に励まされ、生きてきました。
2022/09/03 3:14