◇たびたび触れているように、ぼくが色々な人の音楽を聴くようになったきっかけは“ 財津和夫 ”さんだ。

 

◆でも本当は、それよりもはるか以前から「いいなあ」と思っていた歌手が二組存在している。一組目は“ キャンディーズ  ”で、もう、おひと方が “ 太田裕美  ”さんだ。

 

◆…でも当時、小学生だったぼくは、この二組を支持したり好感を持っていたりすることを知られるのは、自分の好きな女の子に告白するみたいな恥ずかしさを感じていた。だから、密かに曲に思いを寄せているだけだった。

 

◇ちなみに、 いいなぁ…と思った曲の作り手に興味を持つようになった始まりは財津さんだった。 そして、「やさしい悪魔 」「アンドウトロワ 」や「失恋魔術師 」の作曲がいずれも“吉田拓郎”さんだったと知った時の衝撃も大きかった。拓郎さんを好きになった経緯でもある。

 

◆中学生くらいになると、ある特定の女性歌手を好きだと広言するのにも、拘りや羞恥心は失せ、堂々と宣言・聴くようになっていた。むしろ自分の感性・感受性を素直に好きになっていたように思う。  ※キャンディーズはとっくに解散したあとだったが…。※同志もいなかったが…。

 

 

◆上記は、太田裕美さんが25周年を迎えた時のBOX と、名曲「僕は君の涙 」が収められているCDシングル「魂のピリオド」だ。いずれにも「僕は君の涙 」が収めれている。この曲は、NHK“みんなのうた” でも流れていた。

 

◆ 「 僕は君の涙 」は、野暮ったい言い方を・国語的な言い方をすると“擬人法”を用いた物語だ。 “ 君が辛い思いをして流した涙である僕は、水蒸気となり空へと向かう。そして雨となり大地を潤し、花を咲かせ、ブドウの実となる。 ぼくはワインになって君のもとへと戻ってきたよ、君はもう微笑みを取り戻し、悲しみは癒えたんだね…ぼくの旅は今終わり…を迎えて…  ”  といったストーリーだ。 まさに物語だ。珠玉の童話だと思う。第一人者・松本隆さんによる歌詞を、多く歌ってきた裕美さんだからこそ描けた世界のように思う。

 

 

◆太田裕美さんの透き通った声で綴られるこの素敵な曲は、太田裕美さんの数々のヒット曲よりも何よりも、この曲が一番胸に染み入り、ぼくの大好きな曲なのであります。

 

 

 

♪ぜひ機会があればお聞きください。 ここまでありがとうございました☆彡