~①の続きです~
□ 『Citron』 □□□
…ということで、松田聖子さんのアルバムで一番好きなのは…
この2曲が収められている 『Citron』 です。…やっぱり当然ですかね…。
このアルバムはトータルで素晴らしいと思います。
全10曲、作詞は8曲松本隆さん。 残りは英語詞。
ここまで松本隆さんを絶賛していますが、 まったく同様に作曲家&編曲家陣の功績もあるのであります。 全編曲に David Faster 氏が携わっています。 これがデカいと思います。 氏の作品のひとつに「抱いて…」が収録されています。 当時なにかのCMで流れていたと記憶がありますが、この名曲がシングルではないところに聖子さん・スタッフの余裕というか凄さが垣間見えます。
アルバム 『Citron』 に出逢ったきっかけはシングルの 「Marrakech」 でした。
歌詞中に出てくる言葉と曲全体の雰囲気に魅かれたのでした。
幻想的・魅惑的な仕上がりになっていると感じます。
(作曲:Steve Kipner & Paul Biss
編曲:Steve Kipner, Paul Biss & David Foster )。
アルバム全体を通して、音の重厚さや深み、奥行き、遠近感、緩急がちりばめられています。 メロディー・アレンジ・言葉・音・声、見事なまでにひとつになっています。
言葉や聖子さんの澄み切った力強い歌唱力なしの、いわゆるインスト(カラオケ状態)でも、非常に耳心地の良い曲の仕上がりになっていると思います。
そこに聖子さんが艶やかに伸びやかに時に声を気持ちよさそうに張りあげ歌唱しています。 創作陣(作曲家・編曲者・作詞家)と表現者(演奏者と歌手松田聖子さん)の持ち味が極めて高いレベルで拮抗し衝突することなく見事に融合しています。
一枚のアルバムの中で、各々の実力がそれぞれの魅力を邪魔することなく引き出し輝かせ合っている名盤だと思います。
この完成度は群を抜いていると思います。
聴いたことがないという方にはぜひ一度聴いていただきたいなぁと強く思う次第であります。
…花言葉による演出効果はビックリの鳥肌ものでした!
☆彡ここまでお付き合いくださいまして誠にありがとうございます!