「続・赤いスイートピー」で、この花言葉の “別離” ・ “思い出” が歌われ、
「四月は風の旅人」で、 “思い出 ”・ “門出” が歌われているということを感じました。
この “花言葉の仕掛け” は…もんのすごい(物凄い)トリックですね。。。。芸術の域です。
□ 作詞家松本隆さんによる花言葉の仕掛け □□□
松本隆さんが 1982年に 「赤いスイートピー」で驚異的な・壮大な伏線を張り、そして完璧なまでに 1988年に「続・赤いスイートピー」で 回収を図ったものなのか…果たして…。
でもこれらの楽曲は、好きな小説一冊を読み終えた時の余韻、
記憶に残る映画を見終えた後の動けなくなるような気持ち、
…を、新たにぼくにもたらしてくれました。
これは結構たまらない瞬間なのです。
「赤いスイートピー」の主人公は女の子で、「続・赤いスイートピー」の主人公は、その女の子から大人の女性へと時を経ています。 聖子さん自身の変化・成長・経験にピッタリと呼応しているかのようです。 そして更に「四月は風の旅人」の主人公も、この女性であるとぼくには思われるので
す。
「ある歌」と「また別の歌」とを結びつけるのは、、、
「歌」でこういうドラマ性を創作しかつ成功させるのは、、、
並大抵の偶然・感性・発想・表現力・キャリアでは成しえないと思うのです。
「赤いスイートピー」から直接的に「続・赤いスイートピー」へと回想しながら時をつなぎ、
「続・赤いスイートピー」から間接的に「四月は風の旅人」へと物語を完成させている、…のかな?…とさり気なく思わせてくれる世界観・人生観が、深い味わいを体験させ感動させてくれています。 “花言葉” がそれをより一層鮮やかに印象深く際立たせてくれています。
□ 『Citron』 □□□
…ということで、松田聖子さんのアルバムで一番好きなのは…
この2曲が収められている 『Citron』 です。…やっぱり当然ですかね…。
このアルバムはトータルで素晴らしいと思います。
★詳しくは ② へ。 ここまでお付き合いいただきまして、ありがとうございます。
~前回の続きです~