幼い頃祖母は
僕を四貫島の家に連れて帰った
夕方のバス🚌は混んでいて
祖母に手を引かれた僕は
大人の壁の中
何も見えず息苦しかった
子どもがいます!
押さないで下さい‼︎
祖母は声をあげながら
僕をバスに乗せた
途中
お菓子屋さんで
好きなお菓子を1つ買ってくれた
僕は決まってガムを選んだが
お店の人が
それは子ども向きでない!
と祖母に言って
違うガムに変えられた
バス停🚏から
何もない空き地を
星を見ながら歩いていると
あんたが大人になって
お嫁さんをもらう頃にはな〜
おばあちゃんは
あのお星さんになってるんやで〜!
と言って僕を見た
母が
おばあさんのお見舞いに行っといで〜
と言ったのは
24歳の夏だった
娘家族と暮らしていた祖母は
元気そうに見えたが…
それが別れだった
翌年の春
僕は結婚した💒
僕も
祖母の歳に近くなり
もう一度
四貫島に行きたい!
と思うようになって