◎ 嘉峪関から蘭州へ
さて、嘉峪関南駅から、再び高速鉄道・蘭新線第二複線で終点駅の蘭州西駅まで向かいました。約4時間半の旅です。
途中、座席の隣に座った、西寧出身の会社社長なる男(61歳)と、筆談も交えていろいろと会話しました。まあ、この話は後でするとしましょう。
一面の大草原。青海省に戻ってきました
やがて蘭州に近付くと、黄河っぽい川が出現! 黄河かと思いきや、後で確認するとどうやら違うようで、黄河の支流みたいですね。
そして、終点駅の蘭州西駅に到着です。おお、さすがに新しい駅だけあって綺麗だな~ と思いきや・・・・・
ジャーッと水が上から滝のように落ちてました( ̄□ ̄;)!! これって、わざとネタ提供してくれてるとしか思えないというかww
さて、蘭州市は甘粛省の省都です。黄河が東西に流れ、市街地もそれに沿って東西に長く伸びてますね。
古くからシルクロード都市として栄えていたようで、現在の蘭州という名前も、すでに隋の時代に付けられたものだとか。この辺はさすがに中国、歴史の長さを感じさせます。
まずはバスに乗って、市の中心部までやってきました。中国銀行で両替して、宿探し・・・・しかし、地球の歩き方に載ってたホテルがみつからない。どうやら場所間違えでのようで
地球の歩き方、あてになりませんねえ
それにしてもこの日の蘭州は非常に暑かった。気温は38℃。何軒か断られた後、さすがに歩き回ってると疲れてきたので、目の前にあった高いホテルに決めました。
料金は580元、なんと約9000円 今回の旅、いや、今までの中国旅行で最高の値段です^^;
自分の旅のスタイルに似つかわしくないですけど、まあ、たまには悪くはないかな~と思って、ここに決めました。
それと、このホテルではじめて日本人(御一行)に遭遇しました。聞けば同じ大阪出身とのこと。御主人がものすごい声のでかい人で、奥さん恥ずかしがってましたw でも、自分も9日ぶりにまともに日本語を話したので、嬉しかったですねえ^^
つづく
◎ 中国人と歴史の議論(興味のない人は、スルーして下さい^^;)
高速鉄道で同席した中国人(61歳)ですけど、いろいろ筆談も交えて会話してると、途中、 「日本はかつて中国を侵略した!云々・・・」とか言い始めたので、「おっ、キタキター!」と思いましたw
中国人の若い世代や女性なら、こういう話はあまり出てきませんが、このくらいの年配の男性だと出てくる可能性はありますね。
しかし、何もビビる必要はありません。中国人はとにかく議論が好きで、いろいろふっかけてくるときありますけど、こちらも堂々とふるまって自分の意見を言えばいいだけです。
自分の旅に欠かせないホワイトボード☆
さて、侵略とか言い出したので、今回、自分はまずはホワイトボードに、「唐の時代は○だった。しかし元は×、明とはかなり不安定で、清は・・・・」という風に書きました。
そして、日清戦争以降、日本は中国を侵略したと言うけど、交流も同時に始まったのだと主張。○の側面もあるんだと言ったわけですね。
そもそも、清王朝と日本の関係なんてほとんど希薄でしたし、交流らしい交流が始まったのは1871年からですからね。
初期の訪日者である黄遵憲も、それまでの中国が、日本という国家を見て見ぬふりをしていたことを、厳しく批判してます。中国にとって日本とは、精神的には遠い存在であり、「西洋よりも遠かった」という意見もあるほどですから。