火天の城 | raf[RAL]'s garden Ⅲ

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邦画で久々に感動作に出会いました♪

展開はベタでも、感情に迫ってくるものがあって、

「いい映画だったな~」と満足する感じです!



火天の城 [2009]

予告編は
こちら です。



raf[RAL]'s garden Ⅲ-1504



時は戦国・安土桃山時代の物語。

織田信長は自らの権威を示すがごとく、

安土の地に城を建てることを決意し、

名立たる精鋭たちを集め、安土城の設計をさせます。



今風にいえば、デザインコンペですね。

信長から下された必須の条件は、

「3年の工期で五重の天守閣を作ること」

「4層の吹き抜け構造とすること」



設計及び現場の総棟梁として、

信長はひとりの宮大工を選抜します。

そして、待ったが許されることのない、

宮大工たちの過酷な築城物語が始まります・・・。





安土城とは、築城後数年で災難に逢い、

焼失したことから、幻の城ともいわれますが、

画中、日本が誇る圧倒的な築城技術に、

私たちは驚くことになります。



ほんの数寸の誤差を調整するために、

何百人の「神の手」を授かるシーン、

樹齢2000年のヒノキを山梨の地から、

大雨の洪水に乗せて運ぶシーンなど、

現代では考えられないような見所が満載。



やっぱり、日本の築城文化ってすごいです。

世界のどこにだってありませんよ。

もっと誇りに思い、尊重すべき文化です。





さて、ほんの1シーン。

なかなか施工がうまくいかない大工に、

棟梁が言ったこの台詞で、今日はお別れです。



「不器用ってのは、いいことなんだぞ。」

「不器用だから、人は工夫し努力するんだからな。」



お勧め度【★★★★☆】