東京国立博物館にて
創建1200年記念
特別展「神護寺―空海と真言密教のはじまり」
が開催されているので、行ってきました
http://www.jingoji.or.jp/index.html
でも、待てなかった
でも、人が少なくて落ち着いてみることが出来る時間帯だったのは良かった
ものすごく良かったー
ずーっと見ていられる。
唯一空海が作成に関わったという大きな大きな曼荼羅
その図版になったり修繕の時に役立つ線画も息を呑むほど素晴らしいです。
空海直筆の書もやや右上がりが特徴だと説明にあり、
空海が唐から日本に持ち帰ってきた実際の宝具。
五鈷杵と五鈷鈴は仏様を呼び起こしたりインドでは武器としてつくられているものだという。
そうか、御護摩の時に使われているからよく目にはするけれど。大日経では毘盧遮那仏(大日如来)が各仏様に様々な印や真言、法具を授けています。
曼荼羅も描く時には順番があります。
色にも意味があります。基本的には五大元素(地水火風空)を表す五色ですが、実際は黒を緑としたり少しづつ違いがあるにしてもそれぞれなるほどと思うような意味があります。
神護寺の大きな曼荼羅は「紫根(しこん)」というとても貴重な染料が使われていて細密線画で曼荼羅が描かれています。
空海が開山した神護寺も、平安時代末期には徐々に衰えていきました。
そこで神護寺の復興に取り組んだのが文覚上人でした。この文覚上人は大変無骨であり時には朝廷から批判をされたり島流しにあったこともあるくらいだったそうです。しかし、その強いエネルギーで見事に朽ち果てんばかりの神護寺を復権に導きました。
源平の戦いの最中でも源頼朝と平重盛とも積極的に交流した文書も残されており直筆のものが展示されています。
東京国立博物館さんの見せ方にやられたー!と思ったのは、、、
散々、曼荼羅と神護寺の歴史や空海の面影をお腹がいっぱい堪能した後の最後の砦。
秘仏の展示
お腹がいっぱいの後なのにさらに美味しいごちそうを出されたような驚きと感動
他にも愛染明王や五大仏、十二神将、、、
薬師如来立像は国の需要文化財に指定されているそうです。
私も京都が好きで、若い頃に何度か足を運んで物走を見ることは好きでしたが、この神護寺の仏像は「かっこいい」の一言につきます
ものすごくかっこいいです
もう一回仏像を見に来たいけど、、、
後半のほうにもう一度来ようかな
よく自分が「自然」について書いていましたが、ブログではうまく表現できないでいたのですが、私がずっとブログで書きたいとか人に言いたい、それは曼荼羅の宇宙観だということが真言宗を学びはじめてわかりました。
私がいうところの神様はすべての「働き」のこと(と、消していなければどこかのブログに書いてあるはずです)曼荼羅の仏様もまったくそうなのだそです。
たまにブログに「夢で教えてもらった」という書き方をしていたと思うのですが、私が夢で教えてもらっていたのは曼荼羅(密教)そのものだと思えて仕方ありません。とても不思議だし満足感のような気持ちがします。
これまで生きていて自分が感じる自然や宇宙かどこか独特なのかもしれないという気がしていて共感できる人わかる人に出会えない孤独感のような、もどかしさを抱えたまま。
世間に足並み揃えて仕事をしなくちゃと思いつつ、仕事をしていても内に秘めたものが大きくて夢見がちな自分が世間について行けていないような、年甲斐もなくそんな気持ちで長年やり過ごしていました。
何度も成田山や御護摩をしてもらいに通ったりもしていたのに、惜しいところまでは近付くのにどうして密教を学ぼうとしなかったのだろうか
やはりこれが占いではもっとも大切な時節というものなのでしょうか
神護寺に行ってよかった
真言宗や密教、歴史がわからない人でも、仏教美術品の素晴らしさは誰でも心の奥でわかるはずなので(それが曼荼羅や仏像の役割でもあります)曼荼羅や仏像の見た目の美しさを、目に見えない心の美しさと照らし合わせながらぜひぜひ見てみてください