赤坂プリンス、来年３月末閉館＝都心代表する高級ホテル
2010年 4月 28日 20:21
西武ホールディングスは２８日、グランドプリンスホテル赤坂（東京都千代田区）を来年３月末で閉館すると発表した。「赤プリ」の通称で知られ、政財界要人の会合もしばしば開かれる都心を代表する高級ホテルの一つ。ただ近年、客室単価が下落し、老朽化で修繕費がかさむと予想されるため、跡地の不動産開発を目指すことにした。
同ホテルは１９５５年、「赤坂プリンスホテル」として開業、２００７年に現在の名前となった。延べ床面積は約９万３８００平方メートル。大韓帝国最後の皇太子の邸宅だった木造２階建ての旧館や、著名な建築家の故丹下健三氏が設計した４０階建ての新館などがある。
同社は「旧館は歴史的建造物なので壊す考えはない」と説明。土地は売却せず、オフィスビルや新たなホテルなどの再開発を模索する見通し。
［時事通信社］
