平素より明治大学女子ラクロス部を応援してくださってる皆様、ありがとうございます。

21明治副将のライです。



いざ引退ブログを書くとなって、何を書くか悩んで悩んで悩んで、、、
ゔーーーーーーーんって布団に突っ伏してたら一ヶ月経ちました。
その間にも同期がいいことばっかり書くからプレッシャーが凄いです。


私は小っ恥ずかしいことを熱く語るのも、
文章にして気持ちを書き殴るのも嫌いじゃないから、
戸惑いました。


「なんで最後にして、伝えたい事に迷うんだろう」






、、、いや、答えなんて分かりきってますよね。




なんですらすらとブログが書けないかって、負けたから。
負けて、自分らが死に物狂いで人生かけてきた4年間は正しかったんだって言えないから。

それでも最後のブログとして、書き残しておきたい事を2つの項目に分けて、伝えさせてください。






【①仲間を信じて人間性を高める】


いつを振り返っても、キツイこと苦しいことばっかりで、本当によくやってたなと思います。


起きても外の音はしなくて、
チャリに乗って駅に向かう道の空は真っ暗で。

2時間電車に揺られながら、朝からラクロスの動画見て、昨日の反省をラインで送り合って。

練習終わった後も、
自分より上手い人なら先輩でも同期でも後輩でも捕まえてアフターして。

泥だらけになったから着替えて、また電車に揺られたと思ったらトレーニングに行って汗だくになって。

交通費を稼ぎにバイトに行って、

疲れたーってLINEを開いたら
たまにしか来ない友達からの遊びの誘いだけど、それを何度も断って。
ごめん明日も部活だからって。

夜にはmtgを何時間もして、ビデミをして、ラクロスノートを書く。




別に、参加する義務はどこにもないのに。

これだけの時間全部バイトすれば日給15000円くらい貰えるのに。

そんなに身体も心も使い切ってボロボロにして、
辛くて苦しくて泣きじゃくるくらいなら、辞めればいいのに。






だけど、不思議と次の日の朝も
みんなバカ真面目にグラウンドにきて、
棒を振り回してる。



やっぱりみんなとやるラクロスが楽しくて堪らないんだよね。




そんな日々の中で、
部員一人一人に、その人の立場からしか見えない景色と経験があって、目の前に立ちはだかる壁を乗り越えてきた。引退ブログも終盤だけど、それぞれの4年間を語る同期を見て、全員で「頑張ってきた」んだなと思う。











だけど、自分達が手にしたいものは「日本一」だった。












どんなにもがいても、どんなに練習しても、
頂上には一つのチームしか辿り着けない。

一部の大学はどこも必死に頂上に辿り着くために、同じような生活を送って4年間を懸けてる。


だから、「普通」じゃ勝てない。


朝っぱらから棒を振り回してる理由は、
ただ楽しいだけじゃなくて、仲間とどうしても見たい景色があったから。

日本一がてっぺんにあるのは分かってるけど、どうやったら上に登っていけるのか、正解は誰にも分からない。
頂上へのルートが示されているわけでもなければ、登り方もわからない。

じゃあ、どうやったら頂上に辿り着けるの?

それは、頂上まで辿り着けなかったから偉そうなことは語れないけど、
でもきっと、頂上に辿り着いたからといって、勝つための方程式が導かれるわけではないんだよね。

頂上に立ったチームだけが、自分らのやってきたことは正しかったんだって胸張って言えるってだけ。
それ以上でもそれ以下でもない。



でも、これだけは言える。



「信じる力があるチームは強い」


なんでそんなに自分を信じられるの?
なんでそんなに仲間を信じられるの?
なんでそんなにコーチを信頼できるの?
周りから、やりすぎだって思われるくらい信じればいい。
「普通」じゃないって言われるくらい信じればいい。


だって、何が正解かわからないし、一人でたどり着ける場所な訳がない。


信じる根拠とかは何でもよくて、
信じてる人にやった方がいいんじゃない?って言われたことは全部やってみる。
信じてる人に納得できない事を言われたら、真正面から自分の意見をぶつけてみる。
信じてる人の考えを知るために、とにかくコミュニケーションを取る。


信じていないものの為に努力することはできない、という言葉があるように、
できない事がたくさんある自分を受け入れて素直に貪欲に行動する。
仲間と自分を信じて、アクションを起こし続ける。


これができたら、21明治に足りなかった徹底力を養うための、第一歩になるんじゃないかと思う。


ラクロスを理解してて勝ち方を一緒に考えてくれつつ、常に何歩も先の考えを教えてくれる井川さん、
日本一の景色を知ってて客観的に真摯にチームと向き合ってくれるAC陣、
フィジカルで強くなりたいって言ったらいくらでも付き合ってくれるあっちゃん、
現役でトップレベルのプレーを体現してくれるモグさん、
誰よりも熱く行動力と信頼のある主将。

言い方を選ばないで言えば、今年この最高の道具が集まった環境で、みんなは自分が成長するために明治のラクロスをALLNO.1にするために、活かしきれた?
誰かの影に隠れて、誰かが作ってくれた流れに身を任せてなかった?



信じるってどういうことかイメージしてみて欲しい。

山の頂上に辿り着くためのルートを知ってるのがコーチだから信じてついていきます?違う。
特攻隊みたいに4年と幹部が突っ込んでもらって、下の代は信じてついていきます?違う。

まず、みんなで同じ所から山を見て、あそこの頂上目指したい!!って意志を揃える。
急斜を登った方が面白そうとか、より安全に登れそうな方はこっちとか、6合目では一回休憩したいとか、色んな欲を言う人がいてもいい。
ただ、命綱は絶対つけないといけないとか、手ぶらで裸足で山を登るのは禁止とか、一緒に山を登るメンバー間での約束事がある。
命綱の付け方がわからないならそこを学ぶ事が最優先だし、登山靴もリュックも持ってないなら何が登山には必要なのか情報を集めるべき。(当たり前を揃える=徹底)
その基盤がある上で、ある日リーダーが『今日の夜雨だけど、今日だけは登り続けないと頂上に辿り着けない』って言った時に、信じて全員が登ろうとするか。なんで雨なのに登らないといけないか納得できないなら、口論できるか。
そういう突拍子もないことを言える・受け入れられる関係性になるには、それぞれの人間性が大事になる。

人間は機械じゃないから100%なんてあり得ない。だれでもミスをするかもしれない。
それでも信じてついていける人が、どれだけいるか。

最後の最後は、
同じ方向を向いてる数が多い集団が勝つ。
つまり、信じてついていく人が多いほど勝つ。

そして、
信じてついていきたい!って思う人は、人間性が優れていて人徳のある人。
だから、ラクロスが上手くなるには人間性を磨くべきなんだと思う。
(そういう人には運もチャンスも不思議と巡ってくる。)



これは余談ですが、、、。
「本当の努力は暗闇の中にある」
これは、自分の心の支えとなっていた言葉です。本音の叫びで部員には背景を伝えました。

練習が終わって誰もあなたが何をしているか知らない時間に努力できるかが、実力を左右する。って意味。

根本にあったのは、
自分が強くならないと明治が変わらないっていう一種の驕りであり責任感。
自分が誰よりも行動しないといくら良い言葉を発信しても納得力がないって知ってるし、
チームを変えるには自分が変わるしかない。

「信じて頼る」を一歩間違えると
「誰かに任せる」に繋がってしまうから、
自立して自分自身がどれだけ頑張れるかという軸も持って欲しい。


長くなったけどまとめです。
「If you want to go fast, go alone. 
If you want to go far, go together. 
早く行きたければ1人で進め
遠くまで行きたければみんなで進め」

これを胸に刻んで、協働する意味を理解して、自立したイイ女になれるように、
来年からの明治を作っていって欲しい。







【②正直な今の気持ち、後輩に伝えたい事】

この4年間で学んだ事、成長した事なんて、いくらでもある。
大学生活をラクロスに懸けて良かったって心から思ってる。
だけど、目標だった「日本一」にはなれなかった。「ALLNO.1」になれたとは、言えなかった。


目標は達成できなかったけど、この部活に入って学ぶことが多くて、本当に最高の4年間でした!、、、なんて言えるのは、多分10年後。


この悔しさをどこにどう発散すればいいのかわからなくて、戸惑いの日々。後悔に押し潰されそうになる。


頑張ったけど、もがいたけど、結局はやりきれてなかったってこと。
頑張ったフリだったって事。


こんなこと言ってる自分、ダサい。。


ぶっちゃけ目標達成できてなかった年のOGさんのブログを見れば、後悔を書き並べてあるブログがたくさんあるんだよね。
1年の頃からそういうブログを見て、絶対にこんな想いはしたくない!!!ダサいこと言いたくない!!!って言ってた。
逆に激アツすぎるブログを読んで、こんな4年間にしてやる!!!って奮闘してた。
ね、ユウ。


このブログを書き始める時、4年間の中で重ねてきた成功体験を後輩に伝えて格好つけようと思ったんだけど、そうじゃないって思った。

もう動画を送り合って次の日一緒に泥まみれになるまで練習することも、
帰り道に語って一緒に頑張ろうなって言うこともできないから。
想いを伝えて応援することしかできないから。


だから、このブログを読んでる後輩がいたら、今すぐペンを持ってラクロスノートを開いて欲しい。


・何を達成したいか(goal)
・その時どう在りたいか(to be)
・そのためには今何が足りないか、なにをすべきか(to do)


これを今一度、書き出して。







あとは、全部やり切ってくれ!!!!!(雑じゃないよ)


「できない」ことなんてない。「できる」までやるから。
この痛みを、同じように味わって欲しくない。
結果だけじゃなくて、やりきったって言ってほしい。


似たような毎日に成長してるか不安にもなると思うけど、信じきってやり抜いてほしい。


人間の脳って、自分にとって都合の悪いことは忘れるようにできてるからさ。
こんな思いはもう2度としたくないと今は思っていても、心の奥底が抉られるような痛みをどうしても忘れてしまう。
だから、ノートに書き記して、原点に戻れるように。


今年の戦績は、以下の通り。
・リーグ戦:FINAL4敗退
・準リーグ:第3位
・Vリーグα:第4位
・Vリーグβ:予選敗退
・新人戦ウィンター:予選敗退

今年の明治は3.4位以下のチームだった。
今明治がいる立ち位置をジブンコトとして捉えて欲しい。




まあでも、『やれって言われてできたら楽なんだけどそれができないんよ。』って話だよね。
それは確かに、優先順位をつけたり計画性を持ったりtodoを行動しやすい動詞まで細分化することが大切。
それができないなら、できる人に頼ればいい。学年コーチ関係なく、頼ればいい。それの人に言われた事を信じて、やり抜けば良い。

何度膝をついても、何度でも立ち上がり続ける。
それが勝者の在り方だと思ってます。











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伝えたい事がまとまらないと言った割に、
長々としてしまいましたが、最後です。

ここにきて感謝できる人がいるありがたさを再度実感しています。
明治に期待してくれてるから、応援してくれる方々がいる。

だけどもう、「21明治を引き続き応援よろしくお願いします」って言えない。
もう、「絶対に日本一獲ります」って宣言できない。
もう、「この後悔を晴らします」って気合を入れても意味がない。
もう、"次"がない。

仲間ともうラクロスができないんですよね。
そして、ずっとずっと応援し続けてくれた方々に結果で恩返しできないんですよね。

本当に、申し訳ない気持ちで一杯です。
感動を届けて、スタンドもベンチも全員で一緒に喜びたかった。

改めて伝えたいことは、応援していただける事が本当に大きな力となっていました。
今期、明治を応援してくださった皆様に心から感謝の言葉を申し上げます。
本当にありがとうございました。

そして、来年はこれからどんな成長を遂げてくれるか、とてもワクワクするチームです。
今後とも明治大学ラクロス部を宜しくお願い致します。


#3 ライ