最近、新車に多く見られるようになったHIDと呼ばれる明るいヘッドライトがありますね。

従来のハロゲンヘッドランプに比べて、約半分の消費電力で明るさは2倍程度。以前は高級車に装備されていましたが、最近では軽自動車にもオプションで設定されるようにもなってきました。

そしてこのHIDを従来型のハロゲンタイプの車に取り付ける作業も最近、数多く依頼があります。


普通に取り付ける分には問題ないのですが、オートライト装備車の場合は少し問題が起きることがあります。というのもオートライトを作動しているとエンジン始動の際のプロセスが

①キーがIG-ONで一度点灯

②セルモーターが回っている時は電圧不足のためにチラつきが発生

③エンジンが始動したら再度、点灯


という動作をします。

で③の時に左右どちらか一方のライトが先に点灯すると、点灯の瞬間に電力を大きく消費するので、もう一方のライトが点灯しなくなり、片目になるときが発生します。これはクランキング時に電圧が大きく変動するために、点灯・消灯を何度か短時間に繰り返した結果、バラストが電圧不足を検出して安全装置として、点灯させないことがあるからです。せっかくの便利なオートライトなのに、片目しか点灯しないときがあるなんて・・・


そこで対策として、電圧の変動が大きなクランキング中はHIDを点灯させず、エンジンが完全に始動してからHIDを点灯させる方法を考えました。

タイマー回路を組んで、一定時間点灯を遅延させる案などがありましたが、簡単な方法として、ヘッドライトの点灯の条件にACCに電源が来ている時、というのを加えてやります。

つまり、クランキング時にはアクセサリー回路には電気は供給されず、エンジン始動後に供給される仕組みですので、このアクセサリー電源に連動してリレーを作動させ、HIDの動作を制御すれば


①IGーONでリレーもONになりHIDは点灯

②クランキング時はアクセサリー電源はカットされるのでリレーがOFFとなりHIDもOFF。よってちらつきもしない。

③エンジンが始動してキーがIGーONの位置まで戻ると、アクセサリーに連動してリレーがONとなりHIDが点灯。この時はエンジンがかかっているので十分に安定した電力があるので、点灯も安定。


というプロセスとなります。

オートライトとHIDを両立させたい場合の裏技みたいなものですね。