はじめに

パートナーと二人(AとS)で台湾旅行したときのの記録。この記事はSが記述。

 

2023/2/26は東部の景勝地三仙台から台湾南部の大都市高雄へ移動、観光した。前日の三仙台が田舎だったので一気に大都会に行くことになり地方から就職等で東京へ上京してきたときの気分である。特にトラブルもなく南部の温暖な気候に気持ちも上向いた一日だった。

 

 

 三仙台→台東

三仙台の宿は朝食もついていた。バイキング形式で日本と同じような卵料理からきくらげやほうれん草などいろいろと惣菜が揃っていた気がする。ごはんは日本と同じタイプの米である。惣菜は全体的にクオリティが高く、どれも味はおいしかった。

 

宿から出て山っぽい道を歩いていくとなんと猿に出くわした。台湾には台湾猿という猿がいるらしく、それかもしれない。猿は複数匹いたが遠く木の上にいたので写真ではうまく撮れなかった。

 

 

宿をチェックアウトしてバス停から昨日乗ったのと同じ路線に乗る。このバスで南東部最大の都市台東に向かう。台東に向かうバスはさすがに昨日も乗っていたので慣れていた。みんな大好きEasyCardで乗車できる。海岸沿いの幹線道路をひたすら南下する。途中多数の教会があったので、後で調べたところこの地域はキリスト教信者が多いらしい。

 

台東にはお昼前くらいに着いた。台東は鉄道駅と街が数キロ離れており、台東を観光しようと思ったら鉄道駅ではなく台東市街の方まで行かなければならない。乗る予定の列車まで時間があったため我々は台東市街まで一旦出て観光してから再度鉄道駅までバスで戻ることにした。

 

台東はそんなに観光する時間がなかったが、パートナーがスタバ大好き人間なのでとりあえずスタバに行くことになった。パートナーはスタバで台湾限定のバッグを購入していた。確かにかわいいバッグで今でもとてもお気に入りのようなので、ここで買ってよかったと思う。台湾のスタバは基本的に日本と同じだが、おいてるグッズは当然台湾限定のものが多い。またパートナーいわく食べ物は日本よりも充実しているらしい。

 

台東はスタバに行っただけで列車の時間が近づいてきたため早々に鉄道駅までバスで戻り、列車に乗った。列車に乗る前に近くの売店でチャーハンおにぎりなどを購入して列車内で食べたが、これはなかなかおいしかった。また列車は昨日は乗れなかった自強号の座席指定なしである。ここまでくると台鉄のシステムにもさいぶ慣れてきていたため、スムーズに乗ることができた。

 

 

 台東→高雄

台湾の気候は東北部と南西部で異なる。東北部は亜熱帯で北回帰線を境として南西部は熱帯モンスーンである。台東までは亜熱帯であり旅行中も雨が多く肌寒さも感じるような気温であった。列車で進むにつれて天気はどんどんよくなり、高雄に着くころにはからっと晴れた気持ちのいい空となっていた。

 

前日の三仙台が過酷であったため二人とも今日は快適と言っていた。

 

高雄に着いてみるとお世辞でなく想像以上に都会であった。工業都市とは聞いていたが、摩天楼が林立しておりさながら大阪のようである。高雄で一番高いというビルもずば抜けた高さを誇っており、スターウォーズにでも出てきそうな光景である。

 

 高雄アート地区

高雄に着いてホテルのチェックインを済ませると、アート地区に向かうことになった。高雄は海沿いに作られたアート地区が有名らしい。

 

アート地区に行く途中で電気街にも寄った。私Sは一時期キーボードにはまっていたため、台湾のキーボードをみてみようと思ったのである。行ってみると概ね想像通りであったが、日本とは値段も品ぞろえもそんなに変わらず、特に台湾で見る必要はないと思った。また当然ながら中国語配列のものがほとんどだった。なお電気街は日本の秋葉原同様なぜかアニメグッズの店も充実していた。アニメと電子用品ってそんなに関連性が高いと思えない。私は大学で電子系の学科を出ているが、周囲の友人を見てもアニメオタクが他学科と比較して多いということもなかった気がする。なぜこれらの店が同じエリアに同居するのだろうか?

 

アート地区は現代アートを街のいたるところに配したセンスある場所で、歩いているだけで楽しめるところである。いくつものアート作品に歩いているだけで触れることができるし、アートの雰囲気には少々場違いながら屋台も並んでいるので高雄市民にとってはとてもよい憩いの場となっているようだ。もちろん外国人観光客もアートが好きな人は楽しめる場所である。ここでピンバッジなどのお土産も買った。観光地なので当然だが日本人もそこそこいたようで、日本語もちらほら聞こえてきた。台北に次いで日本人が多かった場所である。

 

 

 夜市

アート地区を楽しんだ後夕食を食べるべく夜市へ向かった。高雄で有名な夜市は六合國際観光夜市と瑞豐夜市である。それぞれどちらかというと観光客向けの夜市とローカル向けの夜市とされているが、たしかに六合の方は値段もやや高く英語が通じる率も高いため観光客向けであったのかもしれない。六合國際観光夜市は宿からも近いため後で行くことにして、まずは瑞豐夜市に行くことになった。

 

瑞豐夜市は元日の明治神宮もびっくりな混雑度合いであった。この日が日曜日で休日だったからかもしれないが、動くのも苦労するほどだった。瑞豐夜市では唐揚げ、QQボール、ジュース、臭豆腐を食べた。臭豆腐は今回が初挑戦であった。確かににおいは結構きつく、日本人が苦手と言われるのも納得できる臭いであった。味はまずいということはなく、外はカリっと揚げてあり中は豆腐でふわふわなのでおいしいともいえるのだが、先の臭いが口に広がるのでこれがきついということなのかもしれない。個人的には食べられないわけではないが、再挑戦したいとは思わない程度の感覚だった。パートナーいわく臭豆腐の臭いは”今まで全然歯磨きしてなかったおじいちゃんの口の臭い”らしい。ちなみに瑞豐夜市はそこそこ英語が通じた。やはり観光客も来ているためだろう。前日まで東部の全く英語が通じない環境にいたためこれは都市の空気を感じた点であった。

 

 

瑞豐夜市の後は宿近くの六合國際観光夜市へ移動した。六合観光夜市は美麗島駅の近くにある夜市で、先にも述べたようにやや観光色強めの夜市である。実際瑞豐夜市以上に屋台の方々には英語や日本語が通じた。六合観光夜市はガイドブックによると海鮮も多めらしい。確かにエビや牡蠣を使用した屋台も多く特に日本人が好む味なのではないだろうか。我々はえびスープとチャーハンを食べたが、どちらもなかなかおいしかった。六合観光夜市は瑞豐夜市より座って食べる席も多く用意されているようで、食べ歩きするには瑞豐夜市よりも快適といえたかもしれない。混雑度、味、座席数、英語力等を勘案すると高雄で一つしか夜市に行けないという状況であれば台湾初めての方には私は六合観光夜市の方を推薦する。

 

六合観光夜市近くの美麗島駅はそれ自体がアートスポットにもなっており、きれいなライトのアート?を楽しめる。

 ホテル

高雄のホテルはリバーサイドホテルというところに泊まった。台湾は全般的にホテルが安いが、二人で日本円だと\6000とかそれくらいだったと思う。ここも普通のビジネスホテルといった感じで可もなく不可もない設備とサービスであった。受付で英語は普通に通じた。

 

 おわりに

東部の田舎から出てきただけに高雄の都会っぷりを味わわされた1日であった。台湾の他の地域にも言えることだが建設中のビルも多数ありまだ経済発展の過渡期にあるのだろうか。台湾の都会を味わうには台北と高雄が日本で言う東京と大阪にあたり、ちょうどよいだろう。