10年ほど前

7月の夜中1時頃

山の奥に、昆虫採取に行きました

道幅2mの舗装されていない山道を

軽バンで進んで行きます

両側から雑草や竹が道の中央まで生い茂り

外灯一つありません

3km程進むと、目当てのクヌギの木があります

車を止め、草と竹を掻き分け

樹液が出ている所をライトで照します

私の左背後、1m以内から

「何か いますか」

と力の無い小さな、ハッキリとした男女の区別が

つかない 声が

足の先から頭のてっぺんまで電気が走り

大量の汗が吹き出すなか

色々 考えます

真っ暗な中、ここにいたのか❓️

車の後ろからついてきたのか❓️


いや 人間ではない!


返事をするか、しないか

振り向くか


「この木に、けっこういるんですよ」

振り向きます、ぐーと力を全身に込めて

いません

急いで車に乗り込み

室内灯をつけ、オーディオのボリュームを上げ

走りながら、後方を気にしつつ

家に帰りました

現場に網を忘れてきました