【小説/ドラマ/漫画】「鹿男あをによし』 

 

 

【作品情報】

『鹿男あをによし』は、日本の小説家・万城目学先生のファンタジー小説。
奈良の女子高に赴任した教師が奈良公園の鹿に命を受け、日本の滅亡を防ぐために奮闘する物語。タイトルの「あをによし(青丹よし)」は「奈良」につく枕詞。2007年4月10日に幻冬舎より刊行され、2007年夏には第137回直木賞候補になった。さらに2008年1月には第5回本屋大賞の候補10作品にノミネートされた。発行部数は当初7万部と発表されていたが、2009年3月現在では20万部を突破した。2010年4月6日には幻冬舎文庫が刊行された。

2008年1月17日から3月20日までフジテレビ系で毎週木曜22時 - 22時54分に放送された。主演は玉木宏。初回は15分拡大。

あらすじ

9月、「おれ」はひょんなことから大学の教授に勧められ、2学期の間限定で奈良の女子高の教師になる。しかし、生徒にからかわれたり、無視されたりとコミュニケーションが取れず、途方に暮れる。そうして迎えた10月。奈良公園の大仏殿裏にいた「おれ」の前に突如鹿が現れ、人間の言葉で話しかけてきたのだ。実はその鹿は1800年前から人間を守りつづけてきた存在で、60年に1度行われる「鎮めの儀式」で用いる目を運ぶ役(「運び番」)に「おれ」を任命する。目は人間界で「サンカク」と呼ばれ、狐の「使い番」を任せられた女性から渡されると話す鹿であったが、「おれ」は「使い番」に気づかず、挙句に違うものを渡される。鹿は「目を鼠に奪われた」と言い、状況が理解出来ない「おれ」に印をつけ、「おれ」の顔を鹿にしてしまう。そして鹿は「目を取り戻さないと日本が滅びる」と警告するのであった。ちょうど同じころ、東では火山性微動が続き、富士山が噴火する兆候にあった。
一方、勤務する高校では年に一度のスポーツイベントである姉妹校との交流戦「大和杯(やまとはい)」が行われようとしていた。そして「おれ」は大和杯の剣道部門の優勝プレートが「サンカク」と呼ばれていることを聞く。剣道部の顧問になった「おれ」は、そのプレートこそ、鹿が言っていた目であると考え、人類を危機から救うために目を取り戻そうと優勝を目指すのだが、思わぬ事態が待ち構えていた。
 

【感想】

めっちゃくちゃ面白い。今一番リメイクして欲しい作品。私の地元 奈良でのロケだったので当時は会社でも大騒ぎでした。

出演者は、玉木宏さん、綾瀬はるかさん、若き日の多部未華子さん、その他超ベテラン俳優が脇を固め、歴史ロマンサスペンス、しかもラブコメファンタジーと、何と贅沢なストーリー、そして、1800年奈良を守り続けている鹿がロボット2体とCGでつられていた。OP、EDの音楽がすごく壮大なロマンを感じて、作品にクリティカルヒット、一生忘れられません。

しかし、ロケ地の距離感や名称は違和感があり、地元の人なら、平城京から奈良公園まで歩くのかなり遠いのでありえない、とか、あそこは奈良駅じゃなくて天理駅だぜ、とか、でもそれも含めて愛おしい作品です。では、また。

 

 

【登場人物

小川孝信〔あだ名:鹿せんべい〕(理科教師 / 剣道部顧問 / 1-A担任) - 玉木宏
本作の主人公。やることなすことすべてが裏目になる「不運な男」という設定が追加された。
今までの経験で物事に対して後ろ向きな性格。

藤原道子〔あだ名:かりんとう〕(歴史教師 / 剣道部顧問) - 綾瀬はるか
小川と同じく、重さんの下宿に住んでいる。つきあっていると思い込んでいた男が別の女と結婚、その式に招待され、
ウエディングドレスで出席したことがある。小川に劣らぬ不運ぶりだが、大概は前向きに考えている。
 
堀田イト(1-A生徒 / 大和杯では剣道部大将を務める) - 多部未華子