お母さんとお兄ちゃんが病院に戻って来るまで
お父さんの手を握った。
自然と言葉がでてくる
お父さんの子に生まれて良かったよ
お父さんの家族で良かったよ
幸せだったよ
ホントに楽しい家族だったよね
お父さんが作ってくれたんだよ
すごいよね
お父さんは最高のお父さんだよ
泣きながらわんわん泣きながら。
背中を夫が泣きながらさすってくれてる。
なんども消えてしまいそうな
命を前にたくさん伝えないと
ありがとうって、伝えないと
大好きだよって、伝えないと。
思い出すと涙腺が。
帰りの電車で、またまた、涙が。
でも、とにかくその時はひたすら
たくさん伝えた。
お父さん、伝わっていたかな?
肺がとまり、また、お父さん!お父さん!
て、
叫ぶようによんでしまう。
はっ!と目を開けるお父さん。
「お兄ちゃんからいわれたの、もう頑張りすぎてるお父さんに、頑張れって言っちゃだめだって。
でも、いまお母さんもお兄ちゃんもむかってるから、
ごめんね、だけどもう少し頑張って!」
最後のお願いをしてしまった。
夫は自分の病院が終わったらくるからって、
一度部屋をでて、
お父さんと私
2人だけの空間だった。
たくさんたくさん
思いを
一方的に
はっした。
ごめんね、うるさくしちゃって。
なんども頑張らせて
ごめんね。